たとえばExcelで住所録を作っていて、「氏名」欄に姓と名一緒に入力していたとする。ところが上司に見せたところ、姓と名前は別々のセルにするように言われた……。こんな場合はどうしよう? 普通に考えれば、名前の部分を切り取り、新たに作成した名前欄に貼り付ければいいのだが、これでは手間がかかりすぎる。大量のデータを扱っているならなおさらだ。どうせなら一気に片付けてしまいたいものだ。

■「区切り位置」を利用してセルを分割する
入力されているデータがスペースやカンマなどで区切られている場合、「区切り位置」という機能を使うことで、データを分割して別々のセルにすることができる。姓と名の間にスペースが入っているなら、この方法を使ってみよう。

●セルを選択して[区切り位置]を実行する
まずはあらかじめ、「氏名」欄の右側に、分割されたデータが入るための空欄の列を挿入しておく。次にデータを分割したいセルを範囲指定し、[データ]タブの[区切り位置]をクリックする(画面1)。
画面1 分割したデータ用の空欄を用意し、[データ]タブの[区切り位置]をクリックする。

ウィザードが起動するので、[カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ]を選択し、[次へ]をクリックする(画面2)。[区切り文字]で区切りとなっている文字を選択する。ここではスペースで区切られているので、[スペース]を選択し、[次へ]をクリックする(画面3)。[列のデータ形式]、[表示先]を確認したら、[完了]をクリックしよう(画面4)。
画面2 [元のデータの形式]を選択し、[次へ]をクリックする。

画面3 区切り文字となっている文字を指定し、[次へ]をクリックする。

画面4 内容を確認したら[完了]をクリックしよう。

これでデータが分割され、名前部分が右側のセルに移動する(画面5)。
画面5 データが分割され、2つのセルにそれぞれ挿入された。

区切り文字はスペースやカンマ以外に、タブやセミコロンも使える。また、[その他]を選んで任意の文字を区切り文字として利用することもできるので、データに合わせて選択しよう。

編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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