アドビ システムズ社は去る2011年10月26日、マンダリン オリエンタル 東京「グランドボールルーム」において、報道関係者向けに事業戦略記者説明会を開催した。

発表会では、アドビ システムズ社 社長 兼CEO シャンタヌ ナラヤン氏が、デジタル マーケティング時代を支えるアドビ システムズの取り組みや最新ソリューションについての説明が行われた。

■日本でデジタル革命を起こす - アドビ システムズ 株式会社 代表取締役社長 クレイグ ティーゲル氏
グレイグ社長は、「今年は、日本でのチャレンジの年だ。日本でデジタル革命を起こしていきたい。」と、日本市場への意気込みを語った。
アドビ システムズ 株式会社 代表取締役社長 クレイグ ティーゲル氏

■強力なパートナーになりたい - アドビ システムズ社 社長 兼CEO シャンタヌ ナラヤン氏
アドビ システムズ社 社長 兼 最高経営責任者(CEO)シャンタヌ ナラヤン(Shantanu Narayen)氏は、東日本大震災に振れ、「Adobe Photoshopは被災した方々の写真の修復をサポートしており、この国の復興に少しでもお手伝いができていることを大変嬉しく思っている。」と、Adobeの製品が復興に役立っている点を強調した。
アドビ システムズ社 社長 兼 最高経営責任者(CEO)シャンタヌ ナラヤン氏

同氏は「世界を動かすデジタル体験を提供していく。」と、Adobeが目指す世界戦略を明らかにした。現在、パソコンをはじめ、タブレット端末やスマートフォンなど、いずれのデバイスもデジタルデータを扱っている。これらのデジタルメディアに関わり、コミュニケーションに役立つツールとして利用されているのが、アドビの製品群と説明した。

現在のアドビはコンテンツ制作イノベーション、メディア収益化、ドキュメント交換サービス、コンテンツ パブリッシング、クリエイティブツールの5つを、デジタルメディア分野における取り組みとして展開している。
デジタルメディア分野における取り組み

幅広い製品群を投入し、アドビ クリエイティブ クラウドを提供することによって、デジタルコンテンツを作るだけでなく、それを提供する場もサポートしていくという。

たとえば、ナショナル ジオグラフィックやリーダーズ ダイジェストなどの出版社は、オンラインのアプリケーションストアからデジタル雑誌などを展開し、そのコンテンツを収益化している。
アプリケーションストアからデジタル雑誌などを展開する

こうしたデジタルコンテンツ事業に対して、アドビは1年ほど前から取り組んでおり、今ではタイトル数も1,000以上も存在している。

「信頼を得るパートナーになりたい。すべての出版社、そして広告主に対して、強力なパートナーとして役割を担いたい。」と、同氏はデジタル事業への意気込みを語った。


アドビは、アプリケーションの開発者やクリエイティブのプロフェッショナル、そしてマーケッターに対して、同社のプラットフォームを提供する。新しい革新的なビジネスモデルを使って新しいユーザーを開拓し、同社のプラットフォームに惹き付けていきたいとしている。

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