全ての産業がインターネットの登場により、ネットサービスとビジネスへの参入を進めている。
ネットサービスを展開することは、コスト削減、市場および販売マーケティングの情報収集が効率よく行えるためでもあるが、それ以上にリアル店舗による展開よりも、より多くの顧客との接点を増やせることが大きい。

かつては、リアル店舗と対面接客による信頼を売りにしてきた不動産の市場も例外ではない。決済での対面商談の需要は変わらないが、ネットサービスを展開することで、地域・店舗に制限されない顧客へのアプローチが可能となる。

当初懸念されていた不動産のネット進出だが、すでに多くの企業が、しのぎを削る市場ともなっている。


リアルからネットへの戦いの場を移行した不動産業界で、積極的な展開を続けてきたネクストの不動産ポータルサイト『HOME'S』が、不動産物件数で、業界No.1にたった。

※週刊住宅新聞社調べ(2011年12月6日時点)

ネット展開では、店舗や物理的な距離の制約がないだけでなく、物件検索を高速で行えるメリットがる。顧客は実店舗より、多くの物件を探し。比較し、決定できる。つまり、登録物件数の多さが、顧客にとって、より選択の幅を得られる大きなアドバンテージとなるわけだ。

当然、物件を短時間で検索できる検索機能、顧客の嗜好や属性、行動パターンとマッチした物件の絞り込みなど、使い勝手の向上も、物件数の多さがあってこそ生きてくる。

「HOME'S」の物件数の増加は、昨後半からだ。これまでは物件を掲載する際に掲載業者が選別していたシステムをフリーに掲載するシステムにかえたことで、多様なニーズももつ顧客による自由な選択が可能になっただけでなく、選べる物件の増加となり、結果、あたらしい需要を掘り起こすこっとに成功したようだ。

とはいえ、まだネットサービス化の勝者が確定したわけではない。物件数で先行する「HOME'S」に対して、各社とも自社の特徴を活かしたサービスに注力しており、今後、物件数だけでない戦いも今後の大きな焦点となりそうだ。

日本最大級の不動産・住宅情報ポータルサイト「HOME'S」