50ドル程度(10ドル程度の通話込み)で買えるフルキーボード付きのプリペイド携帯


CESは比較的狭い地域に多くの人が集まる。エレクトロニクス関連のイベントという事で、スマートフォンなどの通信機器を活用している方が多い。そのため、データ通信などを使おうと思っても日本とは違い、まともにつながるとは限らない。

日本でも繁華街でのデータ通信の快適性やその対策が問題になっているが、CESではそれが全世界的な本当に問題となっている事が実感できる状態になる。状況は毎年変わりますが、2012年1月はどんな状態になるのだろうか。

そもそも、アメリカなど日本以外の携帯電話などの通信網は日本と比べると、サービスレベルは非常に低いという認識が必要だ。

■アメリカの通信事情は悪い
ドコモのサービスを特A、auをA、ソフトバンクをBとすると、アメリカで評判のいいサービスはBかC、評判の悪いのはCかDくらいのサービスレベルと思っておくとよい。要するにドコモのレベルのような高品質なサービスは海外では受けられない。世界的にはソフトバンクレベルのサービスが普通、もしくは高品質な部類と考えるとわかりやすいかもしれない。

よくわかる例で言えば、ニューヨークの地下鉄は多くの方が利用する重要な交通手段ですが、2011年になってようやく駅構内で徐々に使えるようなり始めたというレベルだ。

日本なら、駅構内で携帯電話が使えるのはすでに当たり前だが、この程度の事も出来ていない国です。日本と同等のレベルのサービスを期待するのが無理という話だ。

サービスレベル自体は低いが、WiMAXやLTEなど先端のサービスが使えるようになっているなど、細かい部分は日本に及ばないが、先端サービスは日本と同等か日本以上というのがアメリカだ。

ClearのWiMAXはUQ WiMAXとローミングしていて、WiMAX対応のPCがあれば簡単に利用できる。日本のモバイルWiMAXルーターはUQ専用なので使用できません。LTEについても、Verizonなどがサービスを提供している。

■現地での携帯電話
日本から携帯電話を持ち込みローミングで使用する事は当然ながら可能だ。

アメリカでの携帯電話による通話以外のコミュニケーションは、BlackBerryなど各種スマートフォンでのインターネットメールを除くと、SMS(アメリカではText Messagingを略してTextと呼ばれる)が一般的だ。このSMSを利用してイベント情報を送るようなサービス、SMS経由でTwitterなどのメッセージを送受信できるようなサービスも普及している。このSMSが手軽に利用できる端末を持っていると、現地での情報収集に有効に使える。

このSMSに対応できるプリペイド携帯電話は、電気店などで20ドル程度から販売されている。料金も1日使い放題で2ドル程度なので、現地で通話やSMSを多用する方は、プリペイド携帯電話を購入することをお勧めする。

■スマートフォン用のアプリ
海外で行われている大きな展示会ではすでに定番となっているが、その展示会情報を主催者が発信している公式のアプリがある。CESもAndroidやiOS用にアプリが用意されているので、スマートフォンユーザーは忘れずに用意しておこう。

Android用CES 2012アプリ
iOS用CES 2012 App

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

2011 International CES

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