富士フイルムは2012年1月26日、高画質と高品位な質感に徹底的にこだわったデジタルカメラ「Xシリーズ」のラインアップとして、フルサイズセンサー搭載機に匹敵する超高画質をAPS-Cサイズで実現する、レンズ交換式プレミアムカメラ「FUJIFILM X-Pro1」と交換レンズ「フジノンXFレンズ」3種を、2月18日より発売すると発表した。

一般的なデジタルカメラでは細かい縞模様などを撮影する際に、その規則的な模様とカラーフィルターの周期的な配列との周期のズレにより、モアレや偽色と呼ばれる本来ないはずの模様や色が発生してしまうことがあった。

そのため、レンズとセンサーの間に光学ローパスフィルターと呼ばれるフィルターを挿入することで、モアレや偽色の発生を抑えていましたが、同時に解像感を損なう原因にもなっていた。

これに対し、「FUJIFILM X-Pro1」に搭載した新開発の1630万画素APS-Cサイズの「X-Trans CMOSセンサー」では、粒子が不規則に並ぶ銀塩フィルムの構造からヒントを得て、カラーフィルターを非周期性の高い配列にすることで、光学ローパスフィルターなしでモアレや偽色の発生を抑えることを可能にした。

これによりレンズの持つ本来の解像力や描写力を生かすことができるため、フルサイズセンサー搭載機に匹敵する高い解像感と低ノイズを実現する。

また、バックフォーカス(レンズ後端からセンサーまでの距離)を可能な限り短縮できるオリジナルの「Xマウント」を採用。これにより周辺光量の低下を防ぎ、画面のすみずみまで高い解像感を実現する。

さらには、「FUJIFILM X100」でご好評の「ハイブリッドビューファインダー」を、レンズ交換式システム向けに進化させた「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載。光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を状況に応じて自在に切り替えられる従来からの機能に加え、装着するレンズの焦点距離に合わせてOVFの倍率(広角用/標準用)とフレームのサイズをカメラが自動的に選択する。

交換レンズは、明るい開放値で周辺部まで高い解像感を実現する単焦点レンズ3種類(f=18mm/35mm/60mm : 別売)を、「フジノンXFレンズ」シリーズの第一弾としてラインアップした。

最高峰の画質と質感で、「ミラーレス一眼」の概念を変える凄い製品だ。

「FUJIFILM X-Pro1」製品情報
富士フイルム

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