Facebookやモバゲータウン、グリーなどソーシャルネットワーク(SNS)などで提供されている通称ソーシャルゲームの勢いはすごい。

実際、従来型のゲーム会社の代表と言える任天堂は、2011年度の通期で赤字になることが予想されいる。一方、SNS関連に特化したゲーム会社の決算は好調で、従来のゲーム会社はソーシャルゲームなどの影響を受けていると予想されている。

そもそも、ソーシャルゲームとは何だろうか?

任天堂の2011年度の決算は、為替の問題、ニンテンドー3DSの逆ざや、ヒットソフト不足など、ソーシャルゲーム以外の要因が大きいと筆者は分析している。しかし、最近のSNS系ゲームの台頭を見るとこの影響も少なからずあるとみても問題は無いだろう。

■ソーシャルゲームとは
ソーシャルゲームはモバゲータウンやグリー、Facebookなどで基本的に無料で提供されているゲームのことだ。これらのゲームはパソコンや旧来の携帯電話、スマートフォンなどで遊ぶことができる。

ソーシャルネットワーク上で提供されていることで、友達とスコアを共有できたり、友達がプレイしているゲームに参加するような機能もある。どちらかと言えば、1回のプレイ時間が短く、気軽に楽しめるゲームが多いことも特徴の一つだ。

従来のゲームは、ゲームソフト自体を数千円で販売していたが、ソーシャルゲームの場合、ネットワーク経由でゲームが配信されるので、パッケージソフトを購入すること無く、基本的に無料で遊ぶことができる。

無料でゲームを配信するが、そのゲームに関連したアイテムなどが別途有料で販売されており、ソーシャルゲーム会社はこの売り上げを主な収益源としている。

■ソーシャル機能はゲーム専用機にもある
そもそも、友達とスコアを共有したり、一緒に遊ぶような本来の意味でのソーシャル的な機能はコンピューターゲーム登場初期からあった。2人で交互に遊んだり、同じ画面内で遊ぶようなことは昔から当たり前の機能だ。

最近ではインターネットを使用した、全世界などのスコアランキング表示は当然として、モンスターハンターシリーズなど、複数人で遊ぶと楽しみが増すようなゲームも増えている。

Xbox 360などは、ゲームをどの程度プレイしたかがわかる実績システムを友達と共有できるシステムも備えており、これらもゲーム的なソーシャル機能と言うこともできる。

ニンテンドー3DSは、すれちがい通信やフレンドリストなどソーシャル的な通信機能を強化している。2011年末の有力ソフトの一つ、マリオカート7ではゲーム自体にソーシャル的な機能が搭載されている。任天堂はこれらのネットワーク機能を「ニンテンドーネットワーク」として広げていくようだ。

このようなゲームが好きな友人とのつながりという意味では、専用ゲーム機はソーシャル的な機能を強化しているが収益には直接つながっていない。
単純に収益だけでみるとソーシャルゲームの課金システムは非常に優秀だ。

そして、重要なのは従来型のゲームとソーシャルゲームはシステムは異なれど同じゲームということだ。ゲーム好きのユーザーにとって、同じように楽しめる物で、どちらかしかやらないユーザーもいるが、基本的にかなりの部分で重複している。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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