新しいiPadの画面表示は実機を体験しないとわからない


新しいiPad(以下、第3世代iPad)が3月16日に発売された。もう購入した人もいるかもしれないが、タブレットを購入しようとしているのであれば、第3世代iPadは間違いなく“買い”だ。

そのいち番の理由は、進化した液晶画面だ。高解像度化はもちろん、発色なども含め従来モデルを圧倒的に追い越してしまった。併売される旧モデルのiPad2は、どれだけ安くても買わない方がいい。今後、タブレットを選ぶ場合は、第3世代iPadと同等の高解像度モデルが登場してから選ぶのが賢明だと言える。


アップルはiPhoneやiPadの各種ソフトウェアを紹介する際、非常にセンスのよいサンプルを使った紹介をしている。店頭のiPhoneやiPad、Macの写真編集ソフトなどに含まれるサンプル用の写真も、優秀なカメラマンとモデルによる専用に撮影した物を使用していると見ていいだろう。店頭などでそれを見た場合、自分でも同じような写真が撮れて、アップル製品を使うとそんな写真などを編集できそうに錯覚するが、一般的にはそこまでセンスのよい写真を撮影することは難しい。

■写真が綺麗に見えすぎる
第3世代iPadも店頭デモ機をいじると非常に美しい写真を見ることができるが、アップルが用意したサンプルでは無く、自分で安いデジカメを使い適当に撮影した写真ですらも美しく見えてしまうのだから驚きだ。これは液晶の解像度と発色などが優れているからだろうが、従来の一般的液晶での表示に見慣れた目には全く違ったモノに見える。こうした感覚はHPのDreamcolorやナナオのColorEdgeなど、高品質なモニターで表示させたに等しい感覚とも言える。

また、高解像度による文字表示の美しさも特質すべき物がある。電子書籍アプリに限らず、WebブラウザのSafariなど各種文字表示自体も非常に美しいが、紙の書籍をスキャンしたデータの表示も全く違和感が無い。特に漫画を見開きで表示しても、全く違和感なく、おそらく作者の意図したであろう通りに表示できていると思われる。ここまで圧倒的な美しさを見ると、旧来のタブレットやPCの表示も同じような高解像度モデルに期待したくなる。この画面表示は電子書籍ビューアーとしてみると最高だが、重量がカバーなどを含め700g程度なので、一般的なハードカバーの500g前後より若干重いのが難点とも言える。

もちろん、iPadのようなタブレットをどう使ったらいいかわからない方は、慌てて買う必要は無い。1年後にはプロセッサーパワーなどを強化し、さらに強化した製品が出てくるだろうし、Android系タブレットも同じような高解像度モデルが登場するだろう。さらにWindows 8も控えている。しかし、第3世代iPadはタブレットとしては現時点で最高のバランスを誇っており、対応アプリも多数ある。タブレットを選ぶならこれを選んで間違いは無い。

Apple iPad

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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