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Macはコンピューターウイルスに感染することががほとんど無いと言われている。Windows、LinuxなどOSを含めたソフトウェアのバグはどこかにあり、そのバグに絡む脆弱性を突いて悪さを行う、それこそ様々なウイルスが存在している。最近、話題になっているのが「Flashback」というトロイの木馬型ウイルスで、60万台がこれに感染していると言われている。トロイの木馬とはなにか、対策はどうすべきか?
■トロイの木馬型ウイルスとは
コンピューターウイルスには、コンピューター自体を動作不能にする物、単なるいたずら、パスワードを盗む物などいくつもの種類がある。トロイの木馬型ウイルスとは、一見有用や何の変哲も無いソフトなどに見せかけて、実は中に悪質なウイルスを仕込んだソフトである。ユーザーはアプリを導入するつもりで何の疑問も無くインストールしてしまうことが多い。
仕込まれたウイルスは、あるきっかけで動作を開始する。例えば入力されたIDやパスワード、キーボードの入力履歴を記録し、秘密裏に設置されたサーバーに送信するようなことを行う。ファイルの改変やデータの削除といったコンピューター自体に被害を与えるような行動は起こさない。
つまり、トロイの木馬型ウイルスに感染している場合は、パソコン自体は一見何の問題もないように見えるわけだ。しかし、その裏側では、個人情報の抜きだしといった危険な行為が行われているのである。この種のウイルスへの感染自体にも気づかない事がほとんどで、自分でウイルス自体を削除する物もあり、後で調べてもわからない事もある。
■Macで感染が広がっている「Flashback」
最近、Macで感染が広がっているFlashbackというウイルスの場合、Flashのインストーラーに見せかけてインストールするタイプの物だったが、最新の亜種にはJavaの脆弱性を利用してネット上のリンクをクリックするだけで感染する物もあるという。
アップルはこのFlashbackが利用した脆弱性をふさぐアップデート「Java for OS X 2012-002」を4月3日に公開した。このアップデートを適用すれば、少なくとも、同じ脆弱性を突いたウイルス自体の感染は防げるが、すでに感染していた場合は別途このウイルスを削除する必要がある。そもそも感染しているかどうかをチェックする必要がある。
感染しているかチェックする場合、ターミナルを使う方法が最も確実だ。感染していた場合、ターミナルを使い削除することも出来る。
(Mac)Flashbackはあるか? エフセキュアブログ
はウイルスの動作やチェック方法が詳しく解説されている。
ターミナルはコマンドラインを使い操作するため、この手の操作に慣れていない方には難しいかもしれない。
そのような場合、ウイルス対策ソフトを使うのが無難だ。Mac App StoreにはDr.Web Light、ClamXavなどの無料版ソフトがあるし、より高機能の有料ソフトもいくつもある。心配な場合は、無料もしくは有料のソフトをインストールするのが無難だ。
現在のところMacやiPhoneは、WindowsやLinuxなど他のプラットフォームに比べると比較的このようなリスクには強い。ただiOS人気が激しく、ものすごい勢いでiOS搭載端末が普及し出している現在、どのようなコンピューターやスマートフォンでも、将来もウイルスの心配が絶対に無いということはあり得ない。よくわからないソフトをインストールしない、システム自体を最新にするなど基本的な対策を行った上で、ウイルス対策ソフトの導入も検討するのがオススメだ。
Java - OS X Lion 2012-002 2012年4月8日現在、英語以外の言語では2012-001と表示されている
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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仕込まれたウイルスは、あるきっかけで動作を開始する。例えば入力されたIDやパスワード、キーボードの入力履歴を記録し、秘密裏に設置されたサーバーに送信するようなことを行う。ファイルの改変やデータの削除といったコンピューター自体に被害を与えるような行動は起こさない。
つまり、トロイの木馬型ウイルスに感染している場合は、パソコン自体は一見何の問題もないように見えるわけだ。しかし、その裏側では、個人情報の抜きだしといった危険な行為が行われているのである。この種のウイルスへの感染自体にも気づかない事がほとんどで、自分でウイルス自体を削除する物もあり、後で調べてもわからない事もある。
■Macで感染が広がっている「Flashback」
最近、Macで感染が広がっているFlashbackというウイルスの場合、Flashのインストーラーに見せかけてインストールするタイプの物だったが、最新の亜種にはJavaの脆弱性を利用してネット上のリンクをクリックするだけで感染する物もあるという。
アップルはこのFlashbackが利用した脆弱性をふさぐアップデート「Java for OS X 2012-002」を4月3日に公開した。このアップデートを適用すれば、少なくとも、同じ脆弱性を突いたウイルス自体の感染は防げるが、すでに感染していた場合は別途このウイルスを削除する必要がある。そもそも感染しているかどうかをチェックする必要がある。
感染しているかチェックする場合、ターミナルを使う方法が最も確実だ。感染していた場合、ターミナルを使い削除することも出来る。
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そのような場合、ウイルス対策ソフトを使うのが無難だ。Mac App StoreにはDr.Web Light、ClamXavなどの無料版ソフトがあるし、より高機能の有料ソフトもいくつもある。心配な場合は、無料もしくは有料のソフトをインストールするのが無難だ。
現在のところMacやiPhoneは、WindowsやLinuxなど他のプラットフォームに比べると比較的このようなリスクには強い。ただiOS人気が激しく、ものすごい勢いでiOS搭載端末が普及し出している現在、どのようなコンピューターやスマートフォンでも、将来もウイルスの心配が絶対に無いということはあり得ない。よくわからないソフトをインストールしない、システム自体を最新にするなど基本的な対策を行った上で、ウイルス対策ソフトの導入も検討するのがオススメだ。
Java - OS X Lion 2012-002 2012年4月8日現在、英語以外の言語では2012-001と表示されている
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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