先日の記事「ある日突然犯罪者扱いに? 無許可ダウンロードの罰則化が引き起こす問題」で動きがあったようだ。民主党の川内博史議員が文部科学部門会議に出席し反対論を展開した結果、無許可ダウンロードの刑罰化についての決定の賛否が、ひとまず先送りされることになった模様だ。

今回、ツイッターで津田大介氏や小倉弁護士が大きな声を上げたためにそれがRTされ、拡散したおかげで一定の効果は見られたと思う。しかし、罰則化の決定が先送りになっただけであり罰則化が見送られたわけではない。川内議員もツイッターの津田氏のツイートに気が付き対応、4月17日のツイートで

「朝、文部科学部門会議に出席。違法ダウンロード刑罰化について議論。1、自民公明提案の議員立法の共同提案には乗らない。2、内閣提出法案を議論してもらわなければならないので、議員立法も同時に議論せざるを得ない。3、議員立法への賛否は、もう一度議論する。ということになった。」

「更に、私からは、違法ダウンロード刑罰化法案については、ユーザー側からの意見も聞かなければならない、と考えるので、参考人質疑等慎重な審議を求める、と申し上げた。賛否については、森ゆうこさんや林久美子さん達慎重意見が多数出て、先送りになったが余談を許さない情勢と思う。」

「この違法ダウンロード刑罰化法案が、与野党取引の材料に使われてはならない。部門会議座長の鈴木議員も苦慮しているようだった。世論の動向が鍵を握りそうだ。みんな、よろしくたのむ。」

とツイート。津田大介氏も

「違法ダウンロード刑罰化。今日の民主党の文部科学部会ではひとまずペンディングに。時間はできたが……。一度MIAUでも民主党行ってきます。」

とツイート。少しは対応できる時間ができたようだが、ことの成り行きを見守ることに加えて、反対なら反対であると声を上げていかないと我々のあずかり知らぬところで勝手に法律が決められてしまうことになる。

個人的には、この改正に関しては我々ユーザーに得るモノが何もないため反対だが百歩譲って無許可ダウンロードの罰則化が決まるとしても、そのプロセスが明確に理解できる形を望みたい。

また乱用や悪用されないような仕組みになっているかといった細かい部分まで議論し尽くされているかの確認ができるようにしてもらいたい。「ある日突然犯罪者扱い」といったことにだけはならないようにしていただきたいものである。


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川内博史議員Twitter

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