さまざまな地域の人と交流できる3DSのゲーム (この画面はプエルトリコの人とすれ違った様子)


ニンテンドー3DSの国内販売台数も500万台を越え、いくつかのロングセラータイトルも登場し、ようやくゲーム機としてうまく回り始めたようだ。特に筆者が毎日のように楽しんでいるのは、特定のソフトではなく、3DSの最大の特徴とも言える“すれちがい通信機能”だ。一般には3Dが特別なメガネ等を必要としない裸眼立体視が注目されているかもしれないが、こうした見せかけの機能ではなく、心底ゲームを楽しむための本質的な機能がユーザーが増えたことでようやく回り始めたと思う。


当然のことだが、ニンテンドー3DSは携帯型ゲーム専用機だ。スマートフォンなどでもゲームはできるが、本格的にゲームを楽しむならゲーム専用機の方が上だ。なぜならスマホにはない物理コントローラーがあるため操作性がはるかに高いからだ。これだけではスマートフォンなどとの競争には勝てないかもしれないが、3DSは携帯ゲーム型ならではの機能を強化して、ゲームファンを取り込もうとしている。3DSをやりこんでいるゲームファンには当たり前のことだが、知らない人のために、ここでその機能をおさらいしておこう。

■スリープが基本
従来のゲーム機は、ゲームをやらないときは電源断が基本だったが、3DSではスマートフォンのようにスリープが基本だ。スリープさせる理由はゲームをすぐに再開させるためではなく、スリープ中もデータをやりとりするためだ。スリープ中にやりとりする情報は、近隣の3DSとのデータ交換用の「すれちがい通信」と、ネット経由でデータを受信する「いつの間に通信」だ。

■すれちがい通信
すれちがい通信機能は最大30m程度離れた3DS同士で、各ソフトのアイテムやハイスコア情報などを自動的に交換し合うという機能で、狭い範囲のソーシャルネットワークのように利用できる。この機能自体、旧機種のDSにもあったが、3DSではこの機能が大幅に強化されている。各ソフトのすれちがい設定を本体に12本まで保存出来る。これによって、ソフトの有無にかかわらず3DS本体をスリープさせた状態で持ち歩くだけで、12本分のソフトのすれちがい通信が出来る。

■ゲームコイン
3DS本体には3DS用ソフトで利用できるゲームコインを貯める機能がある。ソフトによっては、このコインを使わないと解放されない要素がある。3DSにはジャイロセンサーによる万歩計機能があるが、実際に持ち歩いた歩数によってコインが毎日貯まっていく。すれ違い通信で、持ち歩く事も多いが、持ち歩けばコインも貯まっていく。

これらの機能を使うためには、3DS本体を鞄の中に入れるなどして持ち歩く必要がある。持ち歩くと、どのくらいすれちがっているのか、確認するために毎日のように3DSをチェックしたくなる。
このすれちがい通信機能などは、ユーザーがある程度いないと通信自体が機能しないが、日本の首都圏などでは2011年末くらいから臨界点を超えたのか、それが本格化してきた。

これらの通信機能をさらに生かせるのがインターネットに連携した機能だ。そのあたりの説明は次回以降で

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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