4月26日に創刊したコミック雑誌「コミックキューガール(COMIC CUTEGIRL)」(実業之日本社刊)が創刊当日に休刊の憂き目に逢うという“とんでも話”でツイッターが盛り上がったが、さっそく転売厨が登場、amazonでは定価680円のところ、最高で約5.5倍の3800円弱の値段で販売され始めている。

すでにコミックを扱うネットショップや大手書店のネット販売では「在庫なし」となっており、それを見越してamazonでは転売厨が3倍から5.5倍の値段を付けて売りに出している。プレミアが付いたことで有名にはなったが、関わった人たちや編集部は、こんなことで有名にはなりたくなかっただろうと思うと複雑な心境だ。

どういった経緯で休刊になったのかは、カバーイラストを担当されたイラストレーターのrefeia氏が“オトナのお話し”をオブラートにくるみつつ解説してくれているので、それを参考にしてもらいたい。出版不況だけでは語れないオトナの事情があるのだろうが、自分も新雑誌を立ち上げた経験があるので、その苦労がどういうものかは理解できる。ただし、創刊時に休刊というのは余りにもヒドイと思った次第だ。

出版事業という点から見ると「印刷所」、「DTP&レイアウト屋さん」、「取次」、そして「漫画家」さん達といった関係への影響は相当大きいはずだ。場合によっては版元側に何らかのペナルティが発生する可能性もある。そして一番重要なのが描き手である漫画家さんへの対応だ。版元の勝手な都合で休刊を決めたのであれば連載する予定でいた漫画家さん達への最低限の補償は、きちんと行って欲しいところだ。

ちなみに版元の実業之日本社は現在のところノーアクションだ。実業之日本社PR用のTwitterアカウント、そしてコミックキューガールのTwitterアカウントも25日のツイートを最後に沈黙したままである。今後の動きがどうなるのかに注目したい。

togetter:創刊した日に廃刊決定「コミックキューガール」まとめ

転売厨の集まるamazonのコミックキューガールページ

refeia氏のサイト上の説明「コミックキューガールは1号で終わりです」
コミックキューガール公式

コミックキューガールPR Twitter
実業之日本社PR Twitter
実業之日本社


ITライフハック
ITライフハック Twitter