NEC LaVie Z


本来なら海外メーカー以上にノートパソコンの小型化や薄型化が得意であるはずの国内メーカー。そのUltrabook市場への参入が遅れていた。下手な製品を出せないという考えがあったのかは不明だが、ようやく2012年の夏までにはほとんどの国内メーカーからUltrabook製品が登場するようだ。その1つとなるNECのLaVie Zだ。今回、新素材を採用したUltrabookで、重さが軽いことに相当の自信があるようで、正式発表前から重さ当てクイズを実施し、正解者から3名に実機がプレゼントされるというキャンペーンを行った。
■マグネシウムリチウム合金を採用
今回のLaVie Zには今までPCでは採用されていなかったマグネシウムリチウム合金を初めて採用している。従来の金属系の素材では、アルミニウム(2.69g/立方センチ)よりも比重が軽いのがマグネシウム(1.82g/立方センチ)だったが、それより比重が軽いのがマグネシウムリチウム合金だ。こちらの比重は1.36g/立方センチで、マグネシウムの75%、アルミニウムの50%となる。

プレス加工も容易と言うことなので、製造コストにも影響してくるだろう。問題となるのは剛性。剛性も素材そのものはもちろん、筐体の厚みや設計によっても変わってくるが、試作機を触った感じでは、他の薄型軽量の例えばUltrabookで先行する東芝のdynabook R631などと同等の剛性はあるようだ。

■問題は最軽量モデルの重量
最近のパソコンは、1つのモデルでも、バッテリ容量やHDDやSSDの構成、メモリ量、無線関係の構成、CPUなど様々な部分で細かな違いがあることが多い。LaVie Zが正式発表される際には、様々なデバイスを最低限に絞ったりした最軽量モデルと、より売れ筋でコストパフォーマンスの高いモデルや、性能重視のハイパフォーマンスモデルなど、いくつかのモデルに分かれることが予想される。

今回のクイズは最軽量モデルの重量と言うことで、おそらくパーツが最も少ない構成モデルの重量になるのだろう。現時点では999g以下という数字だけが公開されているが、試作機を持った感覚では900g前後のようだ。
製品によってはバッテリーを交換するだけで100g程度重量が変わる物もあるが、このLaVie Zはバッテリーをユーザーが交換することは不可能なので、各機種同じバッテリーが採用されることも考えられる。そうなると、モデルによる違いはそれほど大きくならないだろう。

社内ではある程度の目標などはあるのかもしれないが、このような最軽量モデルの仕様は1グラム単位で微妙に変わってくる。正式発表直前にならないと、実際にカタログに記載する重量も決まらないため、答えは誰も把握していないはずだ。

■じっくりと考えて応募しよう
応募期間は2012年6月30日までだ。これまでに正式発表されるのかどうかはわからないが、6月頃はComputexなど様々なPC系イベントもある。クイズに正解したいなら、慌てて応募するよりもこれから出てくるだろう様々な情報からじっくりと応募期間までに考えておく方がいいだろう。

LaVie Z特設サイト

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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