今回紹介するのは、クラウド型ストレージサービスの「Droplr」。ストレージ系サービスであることやサービスの名前からも「Dropbox」の類似サービスと思いがちだが、機能が異なるので、適した使い道も異なってくる。これまで紹介してきたストレージ型サービスとは異なる特色を持っているのでその辺も紹介しよう。


■Twitterアカウントで利用できる
Droplrを使うには、まず、同社のサイトからクライアントをダウンロードする。Windows、MacOS X、iOS(iPhone、iPad、iPod touch)に対応しているが、Windows版は.NET Framework 4が必須となっている。MacOS X版は、Mac App Storeから入手できる。いずれも無料だ。

クライアントをインストール後、起動するとアカウントを取得する画面になるが、ここでは新規のDroplr用アカウントを取得しても良いし、Twitterアカウントをそのまま使うこともできる。

■ファイル、URLをドラッグ&ドロップ
Doplrを起動すると、Windowsではタスクバーのクイック起動領域と通知領域、Macではメニューバーに、水滴状のアイコンが表示される。

クイック起動領域のアイコン、もしくは設定したドラッグ&ドロップゾーン(Macではメニューバーのアイコン)に、ファイルやURLをドラッグ&ドロップすると、ファイルやURL情報がDroplrのサーバに転送される。アイコンのメニューから「ノート」を作成することもできる。iOS版からも、ほぼ同等の機能が使える(ドラッグ&ドロップは使えないのでコピペになるが)。

転送可能なファイルは1つあたり25MBまでで、無料スペースは1GB。転送後には、独自の短縮URLがポップアップするので、これをコピーして使うことで、ファイルやURLを共有することができる。アップロードしたファイルは、いつでもタスクバーやメニューバーからポップアップで閲覧・削除できる。

ただし、ファイル名の変更は、DoplrのWebサイトから、自分のホームフォルダにログインして行う必要がある。また、Macから転送した日本語のファイル名が、Windows上で文字化けしてしまうという問題もある。このあたりは改善を望みたいところだ。

■無料スペースで十分使える
Droplrには有料コースもあり、月3ドルを払うことで、1ファイルあたり容量を1GB、ストレージ容量を100GBに拡張できる。小さなメモやURLの保存に使うだけなら、1GBで十分だろう。

筆者は、もっぱら備忘録として使っている。面白そうな情報のあるサイトURLを登録したり、「○○さんに電話」といったメモを残している。Googleカレンダーなどでも同じ機能を実現できるが、タスクバーやメニューバーといったところから、すばやく情報にアクセスできるのが利点なのだ。

Droplr

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

ITライフハック
ITライフハックTwitter

デジ通の記事をもっと見る
「リーダー」機能は意外に便利! iOSのSafariを上手に使う方法
ダウンロードよりもCDの方が便利 これからもCDを買い続ける理由
ピークシフト機能がさらに進化 パソコンの節電も高機能へ
MS「SkyDrive」が機能アップ! クラウドサービスが「総Dropbox化」
Google Drive対抗か!? Dropboxが着実に機能アップ