先日、大手掲示板2ちゃんねるのトップページ内にある「2chのデータ利用について」というページに書かれている内容に追記される形で新たに特定のURLを含むサイトでの2ちゃんねるの著作物の利用を禁止するという文章が掲載された。いわゆる「2ちゃんまとめサイト」と呼ばれるサイトである。その理由として「第三者に迷惑をかけ謝罪しない人物に2ちゃんの著作物を使われるのは不利益が大きいため」だという。この第三者とは誰なのか? そして名指しで転載を拒否されたサイトは、なぜこれらのサイトだったのか? といった点を少し調べてみた。

転載を拒否されたのは以下のサイト

・やらおん
・ハムスター速報
・はちま起稿
・オレ的ゲーム速報@刃
・ニュー速VIPブログ

その理由に記事の捏造や個人への中傷を放置しているという点がある。例えばだが5月8日に「井上マーというお笑い芸人が2ちゃんねるの有名なコピペをネタで披露してる」というスレッドが立った。その内容はタイトル通りで、彼が披露しているネタが2ちゃんねるで有名なコピペであるというのだ。これ、事実はまったく逆で井上マーさんが元ネタを披露したのをどこかの誰かが2ちゃんに転載したというのが正しい事実である。つまりスレッドそのものが真っ赤な嘘であったわけだ。このおかげで“ネタを2ちゃんからパクった”という汚名を着せられた井上マーさんは自身のブログで潔白を訴えたものの巨大掲示板と、そのまとめサイトへの転載によって、一気にパクリ芸人という嘘の事実が拡散してしまった。そのスレッドをまとめサイトが掲載。

こうした間違いは即座に訂正されるべきで、また被害を受けた井上マーさんにも何らかの謝罪をするのが常識だろう。しかし、まとめサイト側は謝罪も行わず、記事を削除したりして、知らん顔を決め込んでしまう。まあ、正直言って「2ちゃんねるの莫大なスレから面白ネタを引っ張ってきてやってるんだ!」的な、おごりがあったのか、それとも芸人1人なんかにかまってられないとでも思ったのか、とにかくブログメディアを運営する資格はないと言い切れる粗悪な対応であったわけだ。上記の5サイトは、理由はいろいろあるのだろうが、共通しているのは「訂正や謝罪、修正といったブログメディア運営で必要な最低限の対応をしなかったこと」によって警告対象となったと見られる。

筆者なんてミスのたびに上司にドヤされ、迷惑をかけた相手側に謝罪しまくってます。それが仕事だと思うのだ。アフィリエイトを貼ってその報酬を得ていたのであれば、それはもう仕事の一部である。ということは掲載後でも間違いの指摘があれば、事実確認を行い間違っていたのであれば相手に謝罪するなどの対応を行う必要がある。こうした対応をきちんとしていれば、2ちゃんねる側もここまで強硬な対応を取ることはなかったのではないかと思うのだ。

元々、2ちゃんねらー(2ちゃんねるのコアユーザー)達は、自分たちが立てたスレッドを、2ちゃんまとめサイトなどでアフィリエイトで稼がれる行為自体が嫌いな人が多く「俺達大勝利!」などと言っている人もいるようだ。

適当な人気スレを拾ってきて貼るだけで莫大な広告収入が入るわけだから、他人が立ててくれるネタを適当に拾って仕掛けるだけであとは勝手に盛り上がってくれる。これに対してネタを探すのに、かなり(というか相当)苦労しているITライフハックと比べれば、うらやましいものだと思っておりました。今回の件は、あくまで個人的な意味では「m9(^Д^)プギャー」でございます。ただ、明日は我が身なので、気を引き締めて参りたいですな。

togetter:はちま起稿、ハム速、jin、やらおん、VIPブログが2ちゃんねるから転載禁止令を言い渡される。これに対して喜ぶ人や悲しむ人も

togetter:一部まとめブログが2ちゃんねるから著作物利用を拒否される

パクリ疑惑を否定する井上マー氏のオフィシャルブログエントリー

2ちゃんねる内の警告文
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