植物の生育状況や、雲の動きなどを短く撮影した動画を見たことがある方は多いと思うが、これらの動画は微速度撮影とかTime-Lapse(タイムラプス)撮影などと言われる。

撮影自体に時間がかかるし、機材選び、長時間撮影するためのバッテリー問題、撮影後の編集など、敷居が高く誰でも気軽に撮影できるわけではない。もちろん、やる気と高い機材さえ揃えられれば何とか可能だが、基本的な設定だけして後は放置しておくだけで、勝手に動画をTime-Lapse作成してくれるカメラをCOMPTEX TAIPEIで発見した。それが、バイコム社の販売するタイムラプスカメラ「TLC200」だ。
COMPTEX TAIPEIではPC関連以外でもそれに関する製品や、サービスが展示されたりするが、デジタルカメラ関連で面白い製品が今回紹介するタイムラプスが簡単にできるカメラキットだ。

■タイムラプス撮影の方法
タイムラプス撮影自体は、一般的なカメラやビデオカメラでも可能だ。通常、静止画のカメラを使う場合、一定間隔毎に撮影をするために、専用のアダプタを取り付けたり、その機能を内蔵しているカメラを使用したりする。ビデオカメラを使用する場合、この機能に対応した製品が一部販売されていたこともあるが、普通に撮影しておいてから再生速度を速くするなど、後の編集で調整する方が一般的だろう。

カメラのバッテリーは一般的に数百枚しか撮影できないので、仮に500枚撮影できるカメラの場合で、1秒間に30コマの動画を作ると約8秒の動画にしかならない。別途、バッテリーを用意したり、電源を用意できればこの問題は解消できるが、常にそのためのメンテナンスが必要になったりする。このように、タイムプラス撮影は、撮影時はもちろん、撮影後の動画編集ソフトの利用なども手間がかかり、一般ユーザーには敷居が高い。

■タイムラプスカメラTLC200
こうした面倒な手間を一気に解消してくれるのがタイムラプスカメラTLC200だ。

TLC200は単3電池4本で動作するタイムラプス撮影に特化したカメラで、日本ではバイコム社のオンラインサイトで19,800円で販売されている。一般的なカメラとは異なり、形状もこの機能に特化している。設置時にレンズの向きを調整し、撮影間隔などの設定をするための液晶画面やボタンなどを設定したら、あとはノーメンテナンスで使用できる。バッテリ駆動時間は撮影間隔によっても異なるが、1時間に1回の撮影で4ヶ月半動作する。
撮影した物はAVI形式の720pのHD動画としてSDCHカードなどに保存され、専用ソフトから静止画を切り出すことも可能。

屋外で植物の成長を記録するためには、防水機能が気になるが、専用の防水ケースや、クレイアニメ用のレリーズなども用意されている。この機能が簡単に使えるカメラを持っていればタイムラプス撮影自体は誰にでも可能だ。この製品はこの機能に特化されて設計され、価格もカメラとしてはリーズナブルなので、手間をなるべく減らしたい場合や、別途この機能のついたカメラを探しているなら、オススメだ。

液晶画面で基本的な設定をする


単3電池で動作する


株式会社バイコム

【デジ通】

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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