Windows、MacOS、Linuxに限らずOSはセキュリティやバグフィックスなどの定期的なアップデートが行われるのが基本だ。例えばWindowsの場合、米国時間の「毎月第2火曜日の翌日」にリリースされ、MacOS Xでは不定期だ。

もちろんLinuxのディストリビューションであるUbuntu(ウブントゥ)もアップデートプログラムが提供されている。ということで、今回はUbuntuのアップデート方法について解説しておこう。


■アップデートの頻度は高い
Ubuntuのアップデートは、非常に頻繁に行われている。Windowsは月1回、提供されるプログラムは20個以下であることが一般的だ。一方Ubuntuは、毎週20個以上のアップデートプログラムが提供されることがザラにある。

これは、Ubuntuを構成するカーネル(Linux)やさまざまなソフトウェアが基本的にオープンソースでアップデートの回数が多いことと、発見されたバグや脆弱性がすぐ修正されることによる。けっして中途半端だからアップデートが多いということではない点に注意しよう。

■アップデートマネージャーを使う
Ubuntuのアップデートには、専用ソフトである「アップデートマネージャー」を使う。以前のLinuxのように、長いコマンドを入力する必要はないので楽ちんだ。

デフォルトでは、アップデートプログラムがあると自動的にアップデートマネージャーが起動するようになっている。だが、これはUbuntuの起動から数分後になるので、そろそろアップデートかなと思ったときは手動でもチェックするのがよいだろう。アップデートマネージャーはランチャー、もしくは右上の歯車状アイコンから起動する。

■基本的に再起動は不要
実は、歯車状アイコンで「ソフトウェアは最新状態です」と表示されていても、修正プログラムがないとは限らない。アップデートマネージャーを起動し、「再チェック」をクリックして少し待つと「アップデートがあります」と再表示されることもあるので要チェックだ。

この表示が出ているならば「アップデートをインストール」をクリックする。パスワードを求められるのでタイプすると、プログラムのインストールが自動的に行われる。多くの場合、Windowsとは異なりパソコンの再起動は不要だ。なお、「重要なセキュリティアップデート」に限るなど、アップデートのオプションを変更することも可能。これは、アップデートマネージャーの「設定」ボタンから行う。

修正プログラムの適用は、UbuntuをUSBメモリにインストールして出先だけで使っているようなユーザーにも必須だ。数はWindowsほどではないとはいえ、Linux向けマルウェアなどの不正プログラムも出現しているからだ。定期的にチェックするようにしておきたい。


Ubuntu Japanese Team

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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