昨日、MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)がWebによるオンライン調査の結果を発表した。その調査とは20歳~59歳のスマートフォン所有者(857名)を対象に、「スマートフォン所有者のセキュリティ対策に関する実態調査」を実施した結果である。

それによればAndroidユーザーは62.7%、iOSユーザーは12.0%がセキュリティ対策を行っているという結果になった。Androidは、玉石混合なためセキュリティ対策に関しては、ユーザーの意識が強く、iOSに関しては、アプリをも含めてアップルのコントロール下にあることが影響してか、セキュリティ対策を行うユーザーが少ない結果となったのが興味深い。

スマートフォンユーザーの全体でみるとセキュリティ対策を行っているユーザーは、全体の43.3%と4割以上のユーザーがスマホのセキュリティ対策を行っていることがわかった。

そして、どのようなウィルス対策をしているか? を質問したところ「携帯会社が提供するセキュリティ対策に登録している」という回答が50.5%と最も多く、次いで35.2%のユーザーが「無料のセキュリティアプリ」で対策していることがわかった。ちなみに、有料でのアプリ対策をしていると回答したユーザーは19.0%という結果となっている。

所有しているスマートフォンでウィルス感染したことがあるかという質問では、「ウィルス感染したことがある」と回答したユーザーはわずか2.8%であった。感染したことはないと回答したユーザーが84.0%、わからないと回答したユーザーは13.2%という結果となった。

Androidはオープンなだけに以前ITライフハックで紹介した「ヘンなアプリに要注意! データぶっこ抜きアプリか?Google playに不審なアプリが出回る」「その被害は数百万人以上? 個人情報ぶっこ抜きの不審なAndroidアプリの顛末」というような問題が起きる可能性が高く、ユーザーもそれを認識していると考えることができる。

いっぽうアップルの場合、アプリの審査が厳しいためウイルスや個人情報をぶっこ抜く機能が仕込まれたアプリをばらまくことが難しいという点があるのだろう。ただし、今後、iOS向けのウイルスも登場してこないとは限らないので注意を怠ってはいけない。


MMD研究所
「スマートフォン所有者のセキュリティ対策に関する実態調査」

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