先週末の7月28日、以前紹介したように店舗での決済を含めてニンテンドー3DSでソフトのダウンロード販売が本格的に始まった。販売方法や価格などは直前になって公表されたがユーザーとして気になるのは各店舗での価格と、ダウンロード販売の使い勝手だ。

ゲームは今までも販売店によって価格などに差があったが、ダウンロード販売ではこの差はどうなったのか。パッケージ版と比べてどうなのか調査してみた。

■パッケージ版よりダウンロード版の方が売値が高い
調査結果の結論から言えば、ダウンロード版の方がパッケージ版より割高だ。
NEWスーパーマリオブラザーズ2で、発売前日の2012年7月27日に調査してみると以下のようになった。

・ヨドバシカメラ 店頭 パッケージ 4,320円 432ポイント(10%) (3,888円)
・ヨドバシカメラ ネット パッケージ 4,320円 432ポイント(10%) (3,888円)
・Amazon.co.jp ネット パッケージ 4,016円
・ビックカメラ 店頭 パッケージ 4,320円 216ポイント (5%) (4,104円)
・ヨドバシカメラ店頭 カード 4,800円 480ポイント(10%) (4,320円)
・ヨドバシカメラ ネット コード 4,800円 480ポイント(10%) (4,320円)
・ビックカメラ 店頭 カード 4,480円 44ポイント(1%) (4,436円)
・セブン-イレブン 店頭 カード 4,480円
・ニンテンドーeショップ 直接ダウンロード 4,800円


カッコ内はポイントを引いた実質価格で安い順に並べている。同じ系列のチェーン店でも、店によって価格やポイント還元率は異なるし、その後価格が変わったところもあるが、調査日時点での価格だ(その後の変動も当然あると思うので注意)。

パッケージ版は最大2割近く割引して販売されているが、ダウンロード版は最大でも1割程度の割引率となっている。一般に、このような商品は専門店の方が安くなるが、セブン-イレブンのような店でも専門店に近い割引率なので、ソフトを購入するのに専門店に行く必要なくなる。これは、ゲームソフトの接点が増える事につながるので、任天堂の目指す「ゲーム人口拡大」とも関係がありそうだ。

■使い勝手はまだまだ
ダウンロード用の番号は16桁の数字だ。3DSにはカメラがあり、QRコードなども読み取れるようになっているのに、区切りのない長い数字を手動で入力しなければならず使い勝手は良くない。

また、パッケージ版の発売日以前にダウンロードカードなどを購入できるのも利点の1つだが、発売日前に購入するメリットはほとんどない。

ダウンロードコードを事前に入力して、いつの間に通信(自動的にデータがダウンロードされる機能)でソフトを自動的に受け取ると言うことはできない。あくまでも、ダウンロード開始時刻以降にダウンロードの番号を入力することになる。

始まったばかりのダウンロード販売だが、まだ使い勝手も良いとはいえない。また、開始時間直後にはサーバー側のエラーも発生するなどした。ソフトは現在2タイトルだけだが、タイトル数の増加、使い勝手の改良など含めこのサービスの進化に期待したい。


上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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