Windows 8の発売が、あと2カ月弱に近づいてきた。新Windowsの登場が近くなると、必ず行われるキャンパーンとして優待販売がある。今回もMicrsoft(以下、MS)は「Windows 8 優待購入プログラム」の提供を発表した。

パソコンメーカー各社のWindows 8への対応情報も出そろったようだ。Windows 8の最終的なサポート状況については、正式発売後に公開されると思われるが、現時点で、各社の状況と注意点をまとめてみたので参考にしてほしい。


■MSは「アップグレード版」を提供
MSによる「Windows 8 優待購入プログラム」は、6月2日(土)から2013年1月31日(木)までの期間に、Windows 7がプリインストールされたパソコン、もしくはDSP版を購入したユーザーが対象だ。

該当のWebサイトから申し込んだユーザーには、Windows 8 Pro(アップグレード版)が1200円(税込)という格安の価格で提供される。

ただし、これはダウンロード購入の価格。インストールメディア(DVD)での購入の際には別途費用がかかることになっているが、この正式価格はまだ発表されていない。

むろん、6月2日以前にパソコンを購入したユーザーは、店頭で正規パッケージを購入してインストールする必要がある。

すでに、MacOS Xがネット経由で販売されていることから見ても、期間限定とはいえ、MSがダウンロード販売に切り替えたことは自然な流れと言えるだろう。

■テレビ機能の使用に追加料金が必要?
MSからのアップグレード版の提供はうれしいが、これを適用すれば「万事オーライ」ではない。大きく、2つの問題がある。

1つは、Windows 8ではテレビ視聴のためのMedia CenterがOS本体から切り離され、「Media Center Pack」として別売りとなったことだ。日本国内で販売されているパソコンは、テレビ視聴・録画にメーカー独自のソフトウェアを利用している場合が多いのだが、一部に、Media Centerを利用している製品もある。

とくに、地デジ放送のみをサポートした低価格製品に多い。追加料金が発生することになるため、以降に紹介する各社サイトで詳細を確認しておくべきだろう。

2つ目に、各社が提供するドライバの問題だ。MS提供のアップグレード版を適用しても、各社が独自に実装している機能のすべてが動作するわけではない。たとえば、Windows 8で強化されたタッチ操作関連、キーボードのボタンに割り当てられた機能、さらに先にあげたテレビ視聴ソフトなど、各社独自のソフトウェアの動作などがある。

これらは、Windows 8の正式発売後、各社が対応版の提供を始めることになる。各社が対応ドライバを配布するのは、おおむね、今年に入って発売された春モデル、夏モデルになる見込みだ。

それ以前のモデルを持つユーザーは、Windows 7のまま使い続けるのが無難だろう。むろん、自己責任でのアップグレードは可能だが、正常動作する保証はない。

■各社サポートページ一覧
最後に、各社のWindows 8サポートページの一覧を掲載しておく。当該サイトをチェックして、Windows 8へのアップグレード情報を集めておきたい。

NEC
富士通
ソニー
東芝
パナソニック


Micrsoft:Windows 8 優待購入プログラム

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

ITライフハック
ITライフハックTwitter

デジ通の記事をもっと見る
国内向けスマホではアップデートが提供されない端末も! Android端末選択指南
最新バージョンに追いつくことはできる? Android端末選択指南
Androidアップデートは何が重要か? OSのアップデートよりも重要な事
バージョンアップは提供されるのか? Android端末の選び方
PCとはちょっと違うAndroidにおけるROMとRAMの意味! Android端末の選び方