ATX電源を選ぶ際、重要なポイントとして挙げられるのが変換効率だ。これは115ボルトの入力時における負荷が20%、50%、100%の各状況下においてそれぞれの電源変換効率が規定されている。20%時に90%、50%時に92%、100%時に89%の変換効率を持つ電源ユニットは「80 PLUS Platinum」というグレードに該当する。このグレードが現在のデスクトップ向けの電源ユニットとして最高になる。

さらに重要なポイントとしては、12Vの電源供給が複数系統あり、くわえて供給可能なアンペア数が多いことも重要だ。12Vで供給可能なアンペア数が限られてしまうと高性能なグラフィックスカードをマルチGPU構成にしたとき、高負荷になっていくほど電源から安定供給ができずに動作が不安定になってしまうことがある。

それを防ぐためには、瞬間的な最大出力(ワット)が大きい電源よりも安定して高ワットを出力できる電源が必要だ。1000ワットと呼ばれる電源でも、瞬会最大風速的なワット数表示で、実際は750ワット程度だったりする場合がある。200ワット近いGPUが2枚で400ワット、これに最上級のCPUともなると130ワットにもなる。これだけで530ワット、残っているのは220ワットだ。5ボルトや3.3ボルトの周辺機器を接続して行けば、すぐに最大ワット数をオーバーしてしまうことも考えられる。

たとえば昨日発売が開始されたZALMANの「ZM1250Platinum」なんかオススメだ(取り扱いはアスク)。この電源は先述した80 PLUS Platinum認証を取得しており、定格出力1250ワットの大容量だ。動作温度50℃の状態で1250ワットの出力を持続的に安定して発揮することができる性能を持っている。

もちろんマルチGPUである、「AMD CrossFire X」、「NVIDIA SLI」もサポート。さらに電源はプラグイン式となっており、必要になったときに電源ケーブルを電源ユニットに接続するためPCケース内のケーブルマネージメントが楽なのがうれしい。ハイエンド環境を構築しようと考えていたり、最近SLIの動作がどうも不安定なんて人は、電源を疑って交換してしまうというのはいかがだろう。もちろん高効率の電源ユニットへの交換は、不具合のあるなしに関わらずオススメしたい。

プラグイン式でケーブルマネージメントが楽だ


◆製品情報
メーカー:ZALMAN TECH
製品名:ZALMAN PowerSupply ZM1250Platinum
型番:ZM1250PLATINUM
発売時期:8月29日
予想市場価格:2万7千800円前後


ZALMAN PowerSupply ZM1250Platinum
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ZALMAN 80PLUS PLATINUM準拠 電源ユニット ZM-GTシリーズ 1250W 電源 ZM1250Platinum 日本正規代理店品 (PS362) ZM1250PLATINUM
ZALMAN 80PLUS PLATINUM準拠 電源ユニット ZM-GTシリーズ 1250W 電源 ZM1250Platinum 日本正規代理店品 (PS362) ZM1250PLATINUM
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