DELLは日本のモニター市場でエントリーモデルから、ハイエンドのプロユースまで大きく4ラインを展開しており、5年連続シェア1位となっている。今回、コンシューマー向け製品のSシリーズを強化すべく新モデルを発表した。実際に製品を見てきたので紹介しよう。

IPSパネルを使用し、画質などを向上させながら、狭額縁でスタイリッシュなデザインを採用しているが、価格は従来と同等で13,980円からという低コストを実現している。

最近はノートパソコンの利用が多く、そうしたユーザーには外付けモニターは不要になりつつあるが、このような外部モニターと併用する事で利便性も向上する。

今回発表されたのは22型から27型までの4モデルで、24型の「S2440L」のみVAパネルを使用しているが、それ以外はISPパネルを使用。視野角度はどのモデルも水平/垂直で178°、コントラスト比はVAパネルを使用したS2440Lのみ5000:1だが、それ以外は1000:1。インターフェイスは27型のS2740LのみVGA(アナログRGB)、DVI-D、HDMI、USB×2で、それ以外はVGA(アナログRGB)とHDMIとなっている。

消費電力は通常時に18ワット(スタンバイ時0.5ワット未満)、最大解像度は、どのモデルもフルHDの1920×1080となっている。

外付けモニターの価格はここ数年一気に価格を下げてきたが、価格が下がっていいるのに対して品質は向上しているのが最近の傾向だ。今回の新モデルではIPSパネルを使用しているので、写真などの表示でも問題なく利用できるだろう。狭額縁なのでフルHD解像度のパネルがそのまま目に飛び込んでくる感覚だ。この解像度で作業することを経験したら、その快適さからは離れられなくなってしまうだろう。

今回発表されたモデルと価格
・S2240L 13,980円
・S2340L 15,980円
・S2440L 19,980円
・S2740L 29,980円

(価格は税込、配送料込)

Ultrabookと接続した例


■デスクトップ用モニターを活用しよう
このような外付けモニターは一般的にデスクトップパソコンで使用する物と思っている方も多いと思う。それだけでなくノートパソコン含め様々な機器でも利用できる。今回のモデルでは主にHDMIを利用するようになっているが、HDMIは最近のパソコン以外にも、ゲーム機やデジタルカメラなどを接続することも可能だ。

Ultrabookは従来のVGA出力に変わってHDMI出力を搭載していることが多い。HDMIから出力すればフルHD液晶や大画面テレビなどにも接続できる。先述したようにフルHD解像度で作業してしまうと、その便利な感覚を捨てることができなくなってしまう。外出時はUltrabookの低解像度画面で我慢するとしても、帰宅時には大画面かつフルHD解像度で作業したほうがストレスも感じない。

メインの大画面モニターとして使うのが断然オススメだが、外付けモニターを2つめの画面として利用するのもいいだろう。Playstation3などHDMIに対応した機器も増えているので、これらの機器用のモニターとして使用してもいいだろう。

今回発表された製品は27型(S2740L)でも29,980円で、22型(S2240L)なら13,980円と同社製PCのオプションとしても購入しやすい価格になっている。まもなくWindows 8が登場する。さらなる高解像度環境を生かせるOSになっていると思われ、そうした意味でも購入しておくというのはアリだろう。

PCだけでなくゲーム機といったHDMI対応機器などの使い勝手を向上させたいと思っている方は、このようなモニターの活用を考えてはいかがだろうか。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。


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