以前も紹介したがWindows 8はXPやVisita、7からアップグレードできるアップグレード版が用意される。アップグレード版の価格は販売店にもよるが6,000円前後となっており、従来と比較しても安く設定されおり、金銭的な負担も少ない。Windows 8 優待購入プログラムなら1,200円でアップグレードすることもできる。

OSが新しくなると機能が増えたり、今まで以上のシステム要件となることで古いPCでは動作が重くなることが多い。しかし、Windows 8はWindows 7が走るPCであれば動作も軽いし、いままでのスペックで使っても不満は感じないだろう。しかし、UI=操作性がだいぶ変わるので、誰にもオススメというわけではない。

Windows Vistaは前バージョンとなるWindows XPに比べて、システム要件が厳しくなりすぎた結果、従来のXPからアップグレードすると動作が重くなり過ぎ、さらに様々な点で不満も多かった。これがWindows 7では改善された、そしてWindows 8では動作がさらに快適になったようだ。

例えば、Windows Vista世代のPCにWindows 8をインストールすると、最新のPCのように快適に使うことができる。もちろん、ハードウェアの特定機能に依存するようなアプリの動作が改善するわけではないが、OSの基本的な操作が快適になるのは利用者にとって利便性が向上すると言える。

■インターフェイスが変わり使い勝手は?
問題は、新しいタイル上のUI(ユーザーインターフェイス:Windows 8 Style UIと呼ぶらしい)と、従来のデスクトップ画面という全く違う画面を行き来して操作しなければならないということだ。

アイコンなどを設定すれば、従来のデスクトップ画面中心にも使えるが、Windows 8の基本はタイル上のインターフェイスで、ここに様々な情報が表示され、ソフトなどの起動もここから行うことになる。Microsoftアカウントを設定しておけば、ひもづけられているFacebookなどの情報も表示される。

この新しいインターフェイスに対応したアプリもあるが、基本的に全画面で使うことが想定され、マウスでの操作よりもタッチパネルで使った方が便利なようになっている。

ノートパソコンのタッチパッドでは、マルチタッチの2本指スクロールなどに対応していれば使い勝手は悪くないが、マウスでの操作が便利なわけではない。

新しいインターフェイスでも、ある程度使えば慣れてくるが、2か月ほどこのUIを使用しているが、操作で戸惑うことが少なくない。従来のUIに慣れすぎているということもあるのかもしれないが、使い勝手を良くするためには、ある程度の自分向けのカスタマイズが必要なのかもしれない。

アプリの互換性やOS自体の安定度などはともかく、アップグレードしたとしても、このように基本的な操作性が大きく変わるため、ほとんどのユーザーがOSの操作で戸惑うことになるだろう。

Windows 8に最適化された新しいPCはともかく、古いPCをアップグレードして使う場合、マウスやマルチタッチに対応しないタッチパッドなどで使うことも多いだろう。

古い環境(マウスとキーボードだけ)で利用する場合、従来のOSに慣れていれば慣れているほど、操作感が異なるため、使い勝手が悪いと感じてしまうはずだ。タッチ操作の環境で使わずに従来と同様のUIで使いたいというのであれば、あえてアップデートせずに、しばらく様子をみることをオススメしたい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

デジ通の記事をもっと見る
Windows 8登場間近! Windows 7搭載PCを買う最後のチャンス
英会話が苦手な理由を克服! ロゼッタストーンで英語を話せるようになるワケ
ライセンス付与の条件が変わった? Windows 8 DSP版の予約始まる
新キャラ登場!スタンプラリーを導入 スマートペット育成記 (8)
え?iTunesでまた違法配信!? アノ世界的ヒット曲が違法配信?

Microsoft Windows 8 Pro (DSP版)  64bit 日本語
Microsoft Windows 8 Pro (DSP版) 64bit 日本語
クチコミを見る