引っ越し中は、いかにもそれらしい表示になるが、そこまでたどり着く作業がわかりにくい


前回も紹介したが、Wii Uはネットワーク関連の機能が豊富なため、初期設定が必要な項目は従来のゲーム機以上に多く、設定にかなりの時間がかかる。そして、初期設定以上に時間がかかるかもしれないのが、WiiからWii Uへのデータの引っ越し(データー移行)だ。

Wii Uは前モデルのWiiと互換性があり、Wiiで遊んでいたセーブデータなどをWii U移すことができる。しかし、SDカードとインターネットを使うって行うこの引っ越し作業を実際に試してみたが、おいそれと簡単には行かなかった。




この引っ越し作業は携帯ゲーム機のNintendo 3DSでも用意されていた機能で、DSiから3DSの場合、それほど難しくはなかった。これがWii Uの場合、この手の設定が苦手な人にとって作業内容自体がわかりにくい。

WiiからWii Uへデーターを移行するには、インターネットへの接続が必須で、さらにゲームの画面を映し出すテレビやディスプレイは1つしかないことがほとんどだろう。つまりWiiの画面とWii Uの画面を切り替えながら作業することになる。それぞれにWiiリモコンやセンサーバーが必要で、Wiiリモコンが複数持っていない場合は、このリモコンの切り替えも必要となる。

引っ越し中の画面は、ピクミンが宇宙船でデータを運ぶような凝ったアニメーションが用意されている。しかし、そこまでのプロセスがわかりにくいのだ。

「引っ越しのために準備したデータを・・・」という謎のメッセージで引っ越しできない


筆者の場合、当初は使わなくなったSDカードを引っ越し用に使用したが、Wiiとこのカードの相性が悪かったのか、謎のメッセージが出て対処方法もわからない状態になってしまった。いろいろと設定を変えるなどして試したがうまく行かず、結局SDカードを別のものに変更することで引っ越しができた。

まずインターネットから引っ越しソフトをダウンロードする必要があるなど、それなりに時間がかかるのだ。

■ホントに引っ越しは必要か?
そもそもこの引っ越しが必要かどうか現時点では何とも言えない。Wiiで遊んでいたバーチャルコンソールやWiiウェア、セーブデータなどをWii Uに引っ越しできるが、現時点でWii Uでバーチャルコンソールなどを遊ぶためにはWii UをWiiモードに切り替えた上で遊ぶ必要があり、使い勝手が良いとは言えないからだ。

1台ですべてのことができるのでその点では悪くはないが、WiiモードではWii Uの特徴であるゲームパッドは一切使わないなど、ハードはWii Uだが、完全にWiiに切り替わった形になる。

いちいち切り替えるなら、1台のテレビやディスプレイにWiiとWii Uを接続しておけばいいだけで、ゲーム機を複数台取り付けられる環境があるなら、面倒な引っ越しはせずに、現時点ではそれぞれのハードで遊ぶのが実はいちばん賢い方法なのかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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