ニコニコ生放送で緊急生中継!堀江貴文氏が仮釈放で記者会見」で紹介したように、日本最大級の動画サービス「niconico」の「ニコニコ生放送:Q」にて、堀江貴文氏の緊急記者会見があった。

■この日を迎えられたことに万感の思い
堀江氏は開口一番、「皆様、よろしくお願いします。」と語り、頭を下げた。

「今日、朝、7時半ぐらいにですね。長野県の須坂市にある長野刑務所で約1年9カ月間ちょっとの服役を経て、無事仮釈放をいただくことができました。仮釈放の期間は、残り7ヶ月くらい残しているということなので、だいたい刑期の74%ぐらい終わりまして、真面目に過ごしていたことを評価され、仮釈放で社会に帰ってくることができました。いろいろライブドア事件で社会や株主の皆様にご迷惑をかけたことについては深く反省しておりして、それを償うべく刑務所の中で頑張って受刑生活を送ってきました。この日を迎えられたことに万感の思いでいます。」と、ライブドア事件について触れ、あらためて謝罪した。



「今後はあと7カ月はちょっと刑期が残っていますので、その間は保護観察ということで多少の制限はあるんですけれども、社会の中でいろいろと仕事をすることで社会に貢献することを、刑務所からは期待されているということでした。今まで通り獄中からもメールマガジンを発行していろいろな言論活動をやってきましたが、そういった活動を今後は続けつつ、その他の宇宙事業、ご存じの方もいるかと思いますが、ロケット開発であったりとかの活動を行なっていきます。」と、今後の活動について語った。

「皆様に迷惑をかけたぶん、それを取り戻して、それ以上の成果をあげられるように、頑張ってやっていきたいと思っております。今日は、たくさんの皆様にお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。」と語り、深々と頭を下げた。



■経営責任はとります
会見は、記者からの質疑応答のかたちで行われた。

「会見の冒頭でも謝罪のコメントがありましたけれども、あらためてうかがいますが、一連の事件で損害を被られた方々、そして集団訴訟のほかに、個別に今後対応していかなければならない継続中の訴訟もあるのではないかと認識しているんですけれども、そうした人への対応と、今の気持ち。どのように考えておられるのか、答えられる範囲でお願いいたします。」と、記者から経営責任についての質問に対しての説明があった。

堀江氏は、
「集団訴訟についてはすべて和解させていただきまして、旧ライブドアと私との間で包括的な和解をさせていただいた流れのなかで、集団訴訟は旧ライブドアで対応していたことは、すべて和解したことが確定しておりまして、そちらの方は金銭的な問題は解決しています。それ以外の個別の訴訟につきましても、獄中で民事訴訟の弁護士の方々といろいろ和解交渉を進めてきまして、私の方は1件を除いて、和解ということで終わっております。残りの1件の訴訟の方を真摯にお話し合いをさせていただきたいと思います。」

「基本的には、私のほうの方針としましては、判決を頂く前に裁判外の和解ということで対応させてもらっています。刑事裁判の訴訟とは別個の問題として、経営責任はとります。刑事訴訟の結果がどうあれ、株価が下落して株主の皆さまにご迷惑をおかけしたのは私の不徳のいたすところに違いございませんので、刑事責任がどうあれ解決していく方向は変わっておりません。それに対応するのに、これまで向かい合ってきて、誠実に対応してきたつもりであります。」と、経営責任について語った。




■世の中がより良くなるものをやりたい
「ロケット事業以外で今後チャレンジしたい新しい事業、そして行ってみたい具体的な社会貢献について、ご説明いただきたいです。」との質問があった。

「事業に関して言うと、正直、ライブドアの社長を辞めたときは、ITの仕事はもうお腹いっぱいかなと結構思っていましたが、パソコンとかインターネットとかから切り離された1年9カ月を送ってみると、やっぱりそろそろやってもいいかなという気持ちになってきたのは事実でして。私がライブドアの社長をやっていたときよりも、モバイル環境も良くなって、インターンネットのリテラシーも高くなってきて、事業環境はやりやすくなってきた部分があると思うんですけど。」

「そういったところで以前から興味があった、ネットを使った新しいニュース批評の形といいますか、そういったところを事業化していきたいのが、1つは考えているところですね。具体的には、今後、近いうちに何らかのサイトを作っていくかと思いますが、自分自身が不満に思っていた部分、インターネットとかマスメディアの在り方がこうなっていればいいのではと思っていた部分を実現するということをやっててきたいと思っています。」

「自分が世の中がこうなったら便利で、世の中がより良くなるだろうと思うものをやっていきたいです。今はネットを使った新しい報道とかニュースとかは1つの例ですが、そういったことを事業化していきたいです。」と、堀江氏は語った。



また社会貢献については、
「社会貢献は、私が言うのはおこがましいんですけど、ひとつ刑務所に入って思ったことがあって。こちらにいる古畑先生は、刑務所の関係でお世話になってんですけど、更生保護法人を運営されています。更生保護法人は、刑務所を出て身寄りがない方を保護するところですが、社会に出ても刑務所あがりということで、履歴書に2~3年の空白ができてしまい、雇ってもらえなかったりします。そういう社会に雇ってもらえなかったりする人の社会復帰を円滑にするようなところです。」

「私が刑務所に入って思ったことは、刑務所にいる人たちって極悪非道でも、変わった人でもなくて、本当に普通の人なんです。若干、変な人もいますけど、凶悪犯というよりはトラウマを抱えたりとか、家庭環境が良くなくてルサンチマンみたいなものを社会に対して持っていたりする人もいますが、でも話してみると普通のどこにでもいる方々です。」

「逆に言えば、世の中にいる人が何かのきっかけで犯罪者になってしまうことも十分ありうると思います。そういった人たちがちょっとしたことでつまずきで刑務所に入って、懲役を何年かくらって、そして出てきます。死刑でもない限りは、必ず社会に復帰します。皆さんの隣の家に住んでいたり、隣の部屋にいたりすることは十分にあるんです。そういった人たちが再び犯罪を起こさないことが私はすごく大事なことじゃないかなと思うんです。そういったところに偏見を少なくして社会が受け入れて、再犯を減らすことは世の中のために絶対になります。これは凄い大事なことです。」

「刑務官の方から、1回刑務所に入った人の再犯率は5割を超えるんだと聞いて衝撃を受けたんですけど。このことは社会にとって損失だと思いますので、何らかの形で更生保護法人を何らかのかたちでお手伝いできればと思います。私は普通の人よりは発信力があると思いますので、まずは発信して知っていただく。知っていただいて少しでも経済的に余裕のある方はこういった施設に寄付をしていただいたりとか、割に気軽に始められるようなことからやっていきたいです。」

「最初から何か施設を作ったりするのは難しいですが、まずはそういった方々を知っていただいたり、再犯防止の方策を考えていただいたりとか、そういったことができればなと。刑務所でたまたま介助が必要な工場に入って感じたことです。」

「他にも、やりたいことはいっぱいあるんです。でも、自分の中でも消化しきれていない部分もあって、できることをやっていきたいです。飛行機の操縦方法も勉強し終わりましたし、生命科学系も造詣が深まりました。そういったこともやっていきたいです。」と、語った。



会見の最後に堀江氏は、
「今後ともいろいろなことを、これから私もやっていくと思いますけれども、この教訓といいますか痛い経験を糧に、二度と皆さまにご迷惑をおかけすることがないように気を引き締めて、新しい価値を創造できるように頑張っていきたいなと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。ありがとうございました。」と語り、深々と頭を下げた。

記者の質問に対して非常に紳士的で丁寧に受け答えする堀江氏は、一回りも二回りも人間として成長したように見受けられた。今後のご活躍が楽しみでならない。

ニコニコチャンネル「堀江貴文 ブログでは言えないチャンネル」

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著者:堀江 貴文
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