先日「MSIがコンバーチブル型Ultrabook 「S20」を投入! 気になったポイントをチェックする」で紹介したように、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の2013年春モデルを発表した。

春モデル製品群の中で、昨日はコンパチUltrabookを紹介したが、ハイスペックな製品として注目なのが、モバイルワークステーションの「GT70/60」だ。

この製品は、CADやCGなどのハイエンドな用途で使われるハイスペックなノートパソコンだ。CPU性能が高くメモリリー容量が多いのは当然として、GPUもワークステーション用のNVIDIA Quadroが採用されるなど、様々な部分がハイスペックとなっている。

MSIはゲーミングノートパソコンなどのハイスペック製品を以前から提供しており、ヨーロッパや中南米で特に人気だという。このゲーミング製品の技術や品質を投入して開発されたのが今回の製品だ。詳しいスペックや価格は後日アナウンスされ、4月下旬の発売が予定されている。

背面に3つのディスプレイ用各種ポートが並ぶ


この製品の特徴の1つが、外部出力が3つあり、内蔵ディスプレイ+外部3の4画面同時出力が可能という点だ。モバイルワークステーションなんて呼び方からも、持ち歩けることが前提になっているのだろうが、普段の作業環境では外部ディスプレイを併用して使うことも想定していると思われる。

この製品の場合、本体の液晶画面に加えて、HDMI、DisplayPort、アナログRGBを搭載し、最大4画面への出力が可能。CADなどを利用する際に作業用、確認用、資料用などの画面を切り替えることなく同時に利用でき効率よく作業ができる。

OpneGLといった業務向けの3D API性能が高い。


GPUは一般的なノートパソコンの場合、NVIDIAならゲームなどに有利なGeForceを採用するが、この製品が採用しているのはワークステーション用のNVIDIAのQuadroを採用している。Quadroは前述の多画面出力に加え、各種ソフトも推奨するなどCGやCADで必要とされる3D描画APIの性能が高いGPUだ。

NTSC比95%をカバーする描画性能。


液晶画面は反射のないアンチグレアでNTSC比95%をカバー、内蔵ストレージは、容量128GBのSSDが2台でRAID 0+1に対応する。

冷却システムにもかなり気が使われている。


ハイエンド製品は本体の発熱も気になるが、冷却ファン近くなどは熱くなるものの手が触れるパームレスト部分などは不快感を与えない温度を維持するように配慮されている。

気になる価格だが、他社がワークステーションを一般的なノートパソコンよりもかなり高く設定している中でも、他の製品同様かなり頑張って値段を下げてきそうなので、CGやCADなどを目的として製品選びをする人は、注目しておくといいだろう。

MSI

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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