一見普通のUltrabook風にも見えるThinkPad Helix |
レノボが1月のCESで公開したデタッチャブル型コンパチノートのUltrabook「ThinkPad Helix」を国内で発表した。デタッチャブル(分離)型とは、液晶画面側の本体と、キーボード側が取り外しできるタイプの製品だ。
いわゆるコンバーチブルUltrabookの一種で、液晶画面が回転したりスライドするような製品と比較し、取り外しの機構が複雑で大きくなってしまう。そのため、この部分の機構の完成度が低いと、かなりガッカリな製品になってしまいかねない。しかし、製品版のThinkPad Helixを見た限りでは、まったく問題なく使えるレベルになっており、その完成度は高いといえる。
コンバーチブルUltrabookとは、二枚貝のように開く(クラムシェル)型のUltrabookではなく、液晶画面が回転したりスライドするタイプや液晶部分とキーボード部分が完全に分離するようなタイプのUltrabookのことを差す。
その中でデタッチャブル型は、ピュアタブレット状態ではキーボード部分を取り外すため、不自然な厚みにならず重量も軽い。そして、キーボード部分を取り付ければクラムシェル型のUltrabookとして使えるのが特徴だ。
デタッチャブル型のUltrabookは、すでにASUSやAcerなどから登場しており、取り外しの機構なども各社異なるが、そうした製品の中でも、特にThinkPad Helixは、かなり完成度の高いレベルになっていると言える。
取り外しの機構部分は、何度何度も脱着を繰り返すと壊れてしまうのではないかと不安になる。かといってあまり頑丈にしすぎて、機構が大きく厚みが増してしまったりしては、薄型で持ち運びやすさを特徴とするUltrabookとは言えなくなってしまう。これでは本末転倒だ。
また、キーボード付きのクラムシェル型Ultrabookの形態に変化するにしても、従来のUltrabook同様の使い勝手を実現していなければ話にならない。そうした点を考慮しても今回のThinkPad Helixは両形態のバランスが取れていると言える。
今後、さらに薄く軽く、取り外しの機構なども進化していくだろうが、現時点で問題なく使えるレベルになっているのは、今後のモデルがさらに期待できるということにもつながるわけだ。
現在クラムシェル型のノートパソコン製品が主流となっているカテゴリーは、今後ピュアタブレットのような形状が主流になるとも言われているが、この製品をさわって見ればそうなってもおかしくないと思わせてくれる。
1月にラスベガスで行われたCESで公開された試作機をチェックした際は、それほど完成度の高くない部分もあり、製品としてどうかなと感じていた部分もあったのだが、今回公開された製品版ではそれも改良されていた。
本当に数年間使用しても問題ないかどうかは実際に長期間使ってみないとわからないものの、大和ラボの“あの過酷な拷問テスト”をクリアしているというのだから“間違いない”だろう。
もちろん、ThinkPadを開発しているレノボの大和研究所は、長期間に渡るThinkPad開発の歴史が凝縮されており、そこで行われている拷問テストの過酷さは、見たことがある人なら“どうしてそこまでする?”と思うレベルである。
それでも、そのテストが新製品に対して完璧なわけではなく、特に今回のような今までになかった新しい機構では未知の部分があるため、それは今後判明し、新モデルに適応させていくことになるだろう。
今回のモデルは現時点でもかなり優れているのでおススメできるが、さらに進化した今後の製品にも、より期待が持てそうだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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デタッチャブル型のUltrabookは、すでにASUSやAcerなどから登場しており、取り外しの機構なども各社異なるが、そうした製品の中でも、特にThinkPad Helixは、かなり完成度の高いレベルになっていると言える。
取り外しの機構部分は、何度何度も脱着を繰り返すと壊れてしまうのではないかと不安になる。かといってあまり頑丈にしすぎて、機構が大きく厚みが増してしまったりしては、薄型で持ち運びやすさを特徴とするUltrabookとは言えなくなってしまう。これでは本末転倒だ。
また、キーボード付きのクラムシェル型Ultrabookの形態に変化するにしても、従来のUltrabook同様の使い勝手を実現していなければ話にならない。そうした点を考慮しても今回のThinkPad Helixは両形態のバランスが取れていると言える。
今後、さらに薄く軽く、取り外しの機構なども進化していくだろうが、現時点で問題なく使えるレベルになっているのは、今後のモデルがさらに期待できるということにもつながるわけだ。
現在クラムシェル型のノートパソコン製品が主流となっているカテゴリーは、今後ピュアタブレットのような形状が主流になるとも言われているが、この製品をさわって見ればそうなってもおかしくないと思わせてくれる。
1月にラスベガスで行われたCESで公開された試作機をチェックした際は、それほど完成度の高くない部分もあり、製品としてどうかなと感じていた部分もあったのだが、今回公開された製品版ではそれも改良されていた。
本当に数年間使用しても問題ないかどうかは実際に長期間使ってみないとわからないものの、大和ラボの“あの過酷な拷問テスト”をクリアしているというのだから“間違いない”だろう。
もちろん、ThinkPadを開発しているレノボの大和研究所は、長期間に渡るThinkPad開発の歴史が凝縮されており、そこで行われている拷問テストの過酷さは、見たことがある人なら“どうしてそこまでする?”と思うレベルである。
それでも、そのテストが新製品に対して完璧なわけではなく、特に今回のような今までになかった新しい機構では未知の部分があるため、それは今後判明し、新モデルに適応させていくことになるだろう。
今回のモデルは現時点でもかなり優れているのでおススメできるが、さらに進化した今後の製品にも、より期待が持てそうだ。
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