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タイムラプス(Time-Lapse:微速度)撮影に特化したBrinnoのカメラをおよそ1年ほど前の記事で紹介したことを覚えているだろうか。そのカメラがバージョンアップし、HDRに対応した最新版として登場した。
タイムラプス撮影とは、少しずつ変化していく風景や植物の成長などを数秒おきなどに撮影し、それを繋いで動画にすることで、長時間を早送りで再生しているように見せる手法だ。一般的なデジタルカメラでも三脚などに固定して一定時間の間隔で同じアングルを保った状態で撮影すれば同じことはできるが、バッテリーなどの関係で長期間連続撮影するような用途には向かない。
これに対し、Brinnoのタイムラプスに特化したカメラは、乾電池だけで数十日間の撮影に対応しており、あらかじめ長期間撮影するような用途向きに作られている。今回、そのタイムラプス撮影に特化したカメラの新製品が発表されたので、どう変わったのか紹介しよう。
■新モデルのHDR対応って何だ?
今回発表された新モデルの1つ「TLC200 Pro」は、従来の「TLC200」とデザインは似ているが、搭載している機能がかなり向上した上位モデルとなる。その機能向上の目玉が「HDR」への対応だ。
一般的にカメラに搭載される撮像素子は、明るい部分に露出を合わせると、一定の明るい部分より上が真っ白くなってしまい、暗い部分に露出を合わせると一定の暗さ以下の部分が真っ黒になってしまう。続に白飛びや黒つぶれと呼ばれる現象だ。白飛びする寸前から黒つぶれする寸前までの幅をダイナミックレンジと言い、この幅が広いほど優秀な撮像素子である(レンズとの組み合わせも関係してくる)。
白飛びや黒つぶれをなくす手法として「HDR」がある。HDRはHigh Dynamic Rangeの略で被写体を露出を変えて複数枚撮影し(AEブラケット撮影)、それらのデータを合成することで明るい部分も暗い部分もくっきりと見える静止画を作成する。この手法を使って撮影された画像は通常に比べ、明暗差が広く(ダイナミックレンジが広く)なるためHDR(High Dynamic Range)合成などと呼ばれている。
最近ではスマートフォンや一般のカメラにもこの機能がある。HDR合成自体はなくても、オートブラケット撮影機能などで撮影し、パソコンなどを使いHDR画像を合成することができる。
■HDR機能を本体内に内蔵
このHDRをタイムラプス撮影で実現するには、露出を変えながら複数枚撮影し、HDRの静止画を作成し、さらに数秒おきに撮影した物を、動画に変換する必要があり、一般のカメラで撮影した物を処理して作成する場合、膨大な時間がかかってしまう。
このようなHDR画像の作成を、撮影後の処理で実現するのではなく、撮影した時点でHDR画像になる画像処理機構(ASIC)を持つ製品がいくつか登場している。
カメラのASIC自体にHDR撮影&合成機能がつくことで、複数の画像を撮影してからの合成ではなく、撮影するだけでHDR画像ができる。新製品のTLC200 ProはこのHDR対応ASICを搭載したようだ。
どこのメーカー製の画像処理エンジンを採用しているかは公開されていないが、ダイナミックレンジが広く、本体ASIC内で画像処理をするタイプのようだ。露出の異なる画像を撮影後に合成する物とは異なるようだが、ある程度高品質のHDRタイムラプス動画を自動的に作成できるようだ。
・HDR Time Lapse- Taiwan Milky Way (Brinno TLC200 Pro)(動画)
これ以外にも、レンズの性能も高くなり、レンズ自体も交換できるようになるなど、基本的な機能も向上している。
Brinnoの新製品は他にもあり、6月に台湾で行われるCOMPTEX TAIPEI 2013で実機も公開されるようなので、日本での販売など含め、詳細がわかれば他の新モデルと合わせて続報をお伝えしたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
■Brunno TLC200 Pro
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Brinno TLC200 TimeLapseCamera タイムラプスカメラ(定点観測用カメラ) [エレクトロニクス]
今回発表された新モデルの1つ「TLC200 Pro」は、従来の「TLC200」とデザインは似ているが、搭載している機能がかなり向上した上位モデルとなる。その機能向上の目玉が「HDR」への対応だ。
一般的にカメラに搭載される撮像素子は、明るい部分に露出を合わせると、一定の明るい部分より上が真っ白くなってしまい、暗い部分に露出を合わせると一定の暗さ以下の部分が真っ黒になってしまう。続に白飛びや黒つぶれと呼ばれる現象だ。白飛びする寸前から黒つぶれする寸前までの幅をダイナミックレンジと言い、この幅が広いほど優秀な撮像素子である(レンズとの組み合わせも関係してくる)。
白飛びや黒つぶれをなくす手法として「HDR」がある。HDRはHigh Dynamic Rangeの略で被写体を露出を変えて複数枚撮影し(AEブラケット撮影)、それらのデータを合成することで明るい部分も暗い部分もくっきりと見える静止画を作成する。この手法を使って撮影された画像は通常に比べ、明暗差が広く(ダイナミックレンジが広く)なるためHDR(High Dynamic Range)合成などと呼ばれている。
最近ではスマートフォンや一般のカメラにもこの機能がある。HDR合成自体はなくても、オートブラケット撮影機能などで撮影し、パソコンなどを使いHDR画像を合成することができる。
■HDR機能を本体内に内蔵
このHDRをタイムラプス撮影で実現するには、露出を変えながら複数枚撮影し、HDRの静止画を作成し、さらに数秒おきに撮影した物を、動画に変換する必要があり、一般のカメラで撮影した物を処理して作成する場合、膨大な時間がかかってしまう。
このようなHDR画像の作成を、撮影後の処理で実現するのではなく、撮影した時点でHDR画像になる画像処理機構(ASIC)を持つ製品がいくつか登場している。
カメラのASIC自体にHDR撮影&合成機能がつくことで、複数の画像を撮影してからの合成ではなく、撮影するだけでHDR画像ができる。新製品のTLC200 ProはこのHDR対応ASICを搭載したようだ。
どこのメーカー製の画像処理エンジンを採用しているかは公開されていないが、ダイナミックレンジが広く、本体ASIC内で画像処理をするタイプのようだ。露出の異なる画像を撮影後に合成する物とは異なるようだが、ある程度高品質のHDRタイムラプス動画を自動的に作成できるようだ。
・HDR Time Lapse- Taiwan Milky Way (Brinno TLC200 Pro)(動画)
これ以外にも、レンズの性能も高くなり、レンズ自体も交換できるようになるなど、基本的な機能も向上している。
Brinnoの新製品は他にもあり、6月に台湾で行われるCOMPTEX TAIPEI 2013で実機も公開されるようなので、日本での販売など含め、詳細がわかれば他の新モデルと合わせて続報をお伝えしたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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