日本エイサーは、COMPTEXでお披露目されたり、正式発表されるなどした製品を日本でも発表した。従来は海外で発表された製品の国内投入は数か月後といった具合にタイムラグがかなりあったが、6月頭のCOMPTEXからまだ2週間程度と比較的早い時期に投入されることになる。

今回はその中で、今まで採用されたことがないよな独自ヒンジ機構を採用し、液晶ディスプレイの向きを自在に変更できる新しいタイプのノートパソコン「Aspire R7」について写真で解説しよう。



■タッチパッドの位置が大きく変更される
従来型のクラムシェル型ノートパソコンで、例えばタッチパネルに対応した機種、対応していない機種でもスライドパッドやタッチパッドと呼ばれるポインティングデバイスの設置位置は、キーボードのパームレスト側と相場が決まっていた。

ただ、これだとタッチパネル操作時はキーボードの奥側(つまりディスプレイ側)へ手を移動させることになる。一方のタッチパッド操作は、キーボードの手前側で操作することになる。Windows 8をタッチ操作とタッチパッドの両方で使う場合、キーボードの先まで手を伸ばす場合、手前のパッドを使う場合で手の移動が手前側と奥側を頻繁に行き来することになってしまう。

そこでAspire R7では、タッチ液晶の操作とタッチパッドの操作、共にしやすくなるようにタッチパッドは、思い切った位置変更を行った。なんとキーボードの奥側のタッチパネル側にタッチパッドが配置されているのだ。こうすることでタッチ液晶を操作しつつ、手を下に持っていけば、そのままスライドパッドが利用できる。タッチしつつ右クリックなんて操作がすばやくできるわけだ。

Aspire R7には、考えてみると「なるほど」と言わせる発想がぎっしり詰まっている。液晶ディスプレイの位置でタブレットモードや対面向きモード、真上から覗き込むようなミーティングモードといった形態に変化させることができるようになっている。

この操作を使う際のヒンジの位置はイーゼル(Ezel)モードと呼ばれる。


タブレットとして使えるパッドモード。


対面にいる人に画面を見せるためのディスプレイモード。


一般的なノートパソコンのようなノートブックモードも利用可能。


こちらは立ち上がった状態でミーティングなどに使えるモード。


ディスプレイの配置は自由に行えるので、いままで紹介した形態以外にも便利に使える形態を見つけ出せるようになっている。こうした仕組みは、いままでなかっただけに、この先の将来が楽しみな製品だと言える。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

Aspire Rシリーズ
日本エイサー

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