Windows RT対応機器は、Windows 8が発売された直後の2012年秋にも、何台か登場した。日本では半年近く後となる2013年3月に、日本マイクロソフトからもWidows RTを採用したSurface RTが発売された。

これ以降日本でWindows RTを採用した製品は販売されておらず、期間限定ながら値下げでてこ入れしようと努力しているのは認めよう。しかし、Windows RTタブレットは多数登場しているWindows 8タブレットに比べると、世界的に勢いはかなり悪い状況だ。


日本で販売されたWindows RT対応製品は、マイクロソフトのSurface RT、NECのLaVie Y、ASUSのVivoTab RT TF600Tだ。一方、Windows 8タブレットはマイクロソフトのSurface Proなどのような純粋なタブレットに加え、最近インテルが力を入れている2-in-1タイプのコンバーチブルUltrabookなど、続々と登場している。

日本では5月から6月にかけて発表された夏モデルでも、Windows 8対応のタブレットにもなる2-in-1デバイスはいくつも登場している。この傾向は6月に台湾で行われたComputexでも同じで、Windows RT対応機器の新製品は一部の技術デモを除き無かった。一方でインテルやAMDのCPUを搭載したWindows 8対応のタブレットや、2-in-1デバイスは多数公開されている。

COMPTEXでは数か月後に発売になる製品も公開されるが、ここで無かったと言うことは、Windows RT対応機器が数ヶ月以内に多数登場することはないと考えていいだろう。

Windows RT製品がないのも、Windows 8タブレットで他のタブレットに対抗できるからだ。従来のWindowsタブレットとiPadやAndroidタブレットと比較した場合、Windowsタブレットは大きく重いという問題があった。しかし、インテルのAtomを採用したWindows 8タブレットでも、レノボのThinkPad Tablet 2は厚み9.8mm、重さ約570gから、AcerのIconia W3-810は厚み11.4mm、重さは約500グラムと、他のプラットフォームと比べても遜色ない物となっている。

現時点で、バッテリー駆動時間や発熱、価格などを比較すると完璧とは言えないまでも、ハードウェアスペックだけをみると、Windows 8タブレットで十分iPadやAndroidタブレットに対抗できるようになっている。そんな中で、通常のWindowsでもなくAndroidでもiPadないWindows RTタブレットは、中途半端な立ち位置の製品となっているが現状だ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

SurfaceRT

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