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下の旧モデルの半分ほどのサイズになっている |
筆者はホテルの有料Wi-Fiサービスを複数の端末で使用するために、ポータブルWi-FiルーターであるASUS「WL-330gE」を使用してきた。有料Wi-Fiサービスは契約した1台でしか利用できないことが多いが、この手の機器を使えば複数の端末でWi-Fiを共有できるようになる。
■有料Wi-Fiを複数端末で共有
話がちょっと分かりにくいが以下のように考えるといい。ホテルでのネット接続サービス(有線LAN)の先にWi-Fiルーターを接続して複数台で共有するという方法がある(機器接続パターンその1)。だが、最近ではホテル内に有線LANを引かずにWi-Fiサービスだけ行っているというホテルが増えてきた(機器接続パターンその2)。
こうなるとその無線LANへの接続を各機器で設定してしまうと、各機器ごとに無線LAN接続の料金がかかってしまうことになる。そこで「WL-330gE」のように無線LANアクセスポイントに接続が可能なWi-Fiルーターの登場となる。ホテル側の無線LANにはWL-330gEで接続し、その接続をWL-330gEが各機器へ分配するという構図になる(機器接続パターンその3)。つまり無線LANの契約は1つで済むというわけだ。
機器接続パターンその1
・有線LAN(元回線)>無線LANルーター>各機器
機器接続パターンその2
・無線LAN(元回線)>各機器ごとに無線LAN接続
機器接続パターンその3
・無線LAN(元回線)>WL-330gE(無線LANコンバート)>各機器
ネットが必須の人にとって旅先での必需品といってもいいだろう。この最新モデルは海外は販売されているが、日本では販売されていないし同等製品も販売されていなかった。日本市場への投入を首を長くして待っていたのだが、テザリング全盛にWiMAXルーター大人気の日本では、なかなかこうした需要がないようだ。先日、COMPTEX取材で台湾に行った際に比較的新しいモデルの「WL-330N」が格安で販売されているのを見つけたので購入してきた。
複数の端末が1つの契約で利用できるようになる以外にもメリットがある。Wi-Fiルーターへの接続を各端末に設定しておくだけでよくなるのだ。Wi-Fiルーター側は、場所ごとにWi-Fi接続の設定を行う必要はあるが、Wi-Fiルーターさえ接続してしまえば、それをアクセスポイントに設定した全ての端末で接続設定を変更することなくインターネットを利用できるようになる。個別に接続設定を行う必要がないので、複数端末の設定をし直す手間が解消されるのだ。
■スマホ回線が高速な日本では需要なし?
海外への旅では非常に便利な製品なのだが、日本ではなぜか同等製品を見かけない。筆者が使っていた「WL-330gE」の後継機種が「WL-330N」となるのだが、さらに新しい「WL-330NUL」という製品もある。
WL-330NULにも「Hot spot sharing」という、Wi-Fiを共有するモードがあるのでこちらを購入しても問題は無い。このWL-330NULに見た目そっくりのアイオーデータが販売しているWN-TR2という製品があるが、こちらは有線LANを無線LAN化できるが、いちばん欲しいWi-Fiの共有機能がない。そのためWi-Fiの共有を目的に購入するならWL-330NかWL-330NULになるというわけだ。
先日、台湾に行った際、販売店の店頭でWL-330Nをみつけた。日本で有線LANをWi-Fiにするだけの製品と同等か、より安い700(新台湾ドル)弱、日本円で2,300円弱で販売されていた。アメリカのAmazonでは45ドル、4,500円ほど、日本のamazon.co.jpでは11,200円で販売されているのでかなりお買い得だ。
WL-330gEとWL-330Nを比較すると
1)従来のIEEE802.11gに比較し、IEEE802.11nに対応し高速化
2)microUSB端子での電源供給が可能
3)筐体が小型化
WL-330gE自体が小型だが、より小型になり汎用性が高くなり、性能が向上した。もちろん旧モデルでも困ることはないが。これだけ安くなり、機能も高くなっているなら買わない手はないだろう。
基本機能自体は旧モデルと同じで、使い勝手もほとんど同じ。この手の製品はルーターにブラウザで入り、Webで設定を行う必要があるが、この管理画面が旧モデルよりイラストを使うなどモダンになっていて設定がわかりやすくなっている。これからの旅先でも有効に活用できそうだ。
技適マークがないため日本国内での使用はできないが、設定画面は日本語対応しているので、技適マークの取得に加え日本での販売を期待したいところだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
■ASUS WL-330N
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こうなるとその無線LANへの接続を各機器で設定してしまうと、各機器ごとに無線LAN接続の料金がかかってしまうことになる。そこで「WL-330gE」のように無線LANアクセスポイントに接続が可能なWi-Fiルーターの登場となる。ホテル側の無線LANにはWL-330gEで接続し、その接続をWL-330gEが各機器へ分配するという構図になる(機器接続パターンその3)。つまり無線LANの契約は1つで済むというわけだ。
機器接続パターンその1
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機器接続パターンその2
・無線LAN(元回線)>各機器ごとに無線LAN接続
機器接続パターンその3
・無線LAN(元回線)>WL-330gE(無線LANコンバート)>各機器
ネットが必須の人にとって旅先での必需品といってもいいだろう。この最新モデルは海外は販売されているが、日本では販売されていないし同等製品も販売されていなかった。日本市場への投入を首を長くして待っていたのだが、テザリング全盛にWiMAXルーター大人気の日本では、なかなかこうした需要がないようだ。先日、COMPTEX取材で台湾に行った際に比較的新しいモデルの「WL-330N」が格安で販売されているのを見つけたので購入してきた。
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WL-330NULにも「Hot spot sharing」という、Wi-Fiを共有するモードがあるのでこちらを購入しても問題は無い。このWL-330NULに見た目そっくりのアイオーデータが販売しているWN-TR2という製品があるが、こちらは有線LANを無線LAN化できるが、いちばん欲しいWi-Fiの共有機能がない。そのためWi-Fiの共有を目的に購入するならWL-330NかWL-330NULになるというわけだ。
先日、台湾に行った際、販売店の店頭でWL-330Nをみつけた。日本で有線LANをWi-Fiにするだけの製品と同等か、より安い700(新台湾ドル)弱、日本円で2,300円弱で販売されていた。アメリカのAmazonでは45ドル、4,500円ほど、日本のamazon.co.jpでは11,200円で販売されているのでかなりお買い得だ。
WL-330gEとWL-330Nを比較すると
1)従来のIEEE802.11gに比較し、IEEE802.11nに対応し高速化
2)microUSB端子での電源供給が可能
3)筐体が小型化
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技適マークがないため日本国内での使用はできないが、設定画面は日本語対応しているので、技適マークの取得に加え日本での販売を期待したいところだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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