日本でアップルのiPhoneが発売されたのは5年前の2008年7月11日でちょうど5年を過ぎたことになる。この5年間でiPhoneを取り扱うキャリア(auとソフトバンク)とそうでないキャリア(NTTドコモ)にはかなり差が出ており、iPhoneを取り扱っていないドコモがいつ取り扱うのかは、新製品発表の時期は常に話題の中心となっている。

この5年間で実際にドコモ、au、ソフトバンクの契約数はiPhone販売後、どのように推移しているのか、電気通信事業者協会のデータからまとめてみた。


■日本の人口をとっくに超えた携帯契約数
日本の携帯電話キャリアの中で、ドコモ、au、ソフトバンクの総契約数はiPhone販売直前の2008年6月は約1億300万件だったが、2013年6月に1億3300万件になり、各社の契約数自体は5年で合計約3000万件増えている。人口普及率では2011年に100%を超えており、iPhoneを販売した頃からプライベートや仕事用など含めた複数台持ちが普及しつつあることがわかる。



■シェアを伸ばし続けるソフトバンク
ソフトバンクの契約件数はiPhone発売直前の2008年6月は1911万件でシェア18.6%だった。auがiPhoneを取り扱う直前の2011年9月は2690万件でシェアは22.5%。iPhone発売から5年後の2013年6月は3329万件でシェアは25.0%となった。auが取り扱いを開始しても、今回の3社の中でもシェアも契約数自体も最も伸びていることがわかる。

■iPhone販売で持ち直したau
auは2011年10月からiPhoneを取り扱い始めた。auの契約件数はiPhone発売直前の2008年6月は3030万件でシェアは29.4%。auがiPhoneを取り扱う直前の2011年9月は3366万件で、シェアは28.2%。2013年6月は3837万件で、28.8%となっている。auはiPhone販売まではシェアが若干減少傾向だったが、iPhone発売後に若干持ち直していることがわかる。

一方でドコモは、2008年6月は5363万件でシェアは52.2%だったが、auがiPhoneを販売する直前の2011年9月に5899万件でシェアは49.4%と低下。ソフトバンクがiPhoneを取り扱いを開始して5年後の2013年6月には、6162万件で加入数自体は増えているが、シェアは46.23%とさらに低下していることがわかる。

もしドコモがiPhoneを扱うことができれば、au同様シェアを回復させることができるかもしれないわけで、いつもそこに注目が集まっているわけだ。秋口にはiOS 7やiPhone 5Sが登場するだろう。それでもドコモがiPhoneを売らないとなるとシェアは、さらに低下して行くだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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