本連載で何度か紹介してきた外国語学習ソフトのロゼッタストーンが、PCがないと使えなかった環境からタブレットやスマホを取り込んだ新しい学習環境に対応し始めている。従来のロゼッタストーンはパソコンにインストールして使うというソフトだったため、パソコンを持っていて、ソフトのインストールができる人しか利用できないという点がハードルを高くしていた。

昨年よりタブレットやスマートフォンが急激に普及しつつあり、そういう端末も利用できるようにとオンラインでの学習環境が変化しつつある。特に語学の学習市場ではこうした動向の変化に素早く対応するなど、新しい世代に柔軟に対応づるように変化している。ただし、従来のPCにインストールするタイプのユーザーからみるとコスト高となってしまう内容もある。そうした点に注意しよう。


■従来型学習モデルの「TOTALe(トターレ)」に大きな変化
ロゼッタストーンは「TOTALe(トターレ)」と、「ReFLEX(リフレックス)」という2つのサービスを展開している。
TOTALeは「見る」「聞く」「話す」というトレーニングで、会話スキルを1から身につける様々な言語に対応した以前からあるサービスだ。ReFLEXは昨年正式に発表された1回約25分間のレッスンで、英会話力を強化するサービスだ。変わろうとしているのが以前からあるTOTALeだ。

まず、TOTALeの公式サイトでのCD-ROM版の販売が7月中旬に終了になる。TOTALeは他の一般的なソフトと同様に、CD-ROMでソフトをインストールする必要があった。ソフトのインストールは一般ユーザーには敷居が高いため、これだけでもユーザーを選んでいたが、今後インストールが基本的に不要となるオンライン版が中心になる。当面、一般販売店でのCD-ROM版の販売は継続するようだが、公式サイトでのCD-ROM版の販売は終了となる。

CD-ROM版はインストールすれば、インストールしたパソコンが動いている限り、基本的なスキルを身につけるレッスンが利用できるのが特徴だ。ただし、永遠に利用し続けられるのは「Course(コース)」のレッスンのみで、TOTALeの最大の特徴と筆者は考えているネイティブとのオンラインレッスンである「Studio(スタジオ)」はオンラインサービスの期間中しか利用できない。

オンラインサービスの期間は、CD-ROM版のフルセット(レベル1から5)を購入すると15か月間で、基本的にこの期間中に全てのレッスンを終わらせないとお金の無駄になる。全てのレッスンを終わらすには200時間程度かかるので、1日30分やれば400日前後で終わる。集中的にやればもっと短期間に終わらせることもできるが、サボったりして中断するとこれ以上かかることはある。

そのため、オンラインサービスだけを延長して購入することができたが、今後は1か月単位での更新のみとなる。従来は3か月延長で7,000円、1年は15,000円というような料金設定だったがこれが廃止され、今後は1か月5,460円か自動更新で1か月3,500円のみになる。1年間延長する場合、従来の2倍程度の費用がかかる計算だ。

従来の価格で延長できるのは明日7月17日まで、ロゼッタストーン ̄ザーですでに期限が切れている人も、もうすぐ期限が切れるという人でさらに突き詰めたいという人は早めに延長を申し込んでおこう。変更内容の詳細な変更点については、別の機会に紹介しよう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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