UQコミュニケーションズは、2013年6月24日に総務省に対して「特定基地局開設計画(以下、開設計画)」の申請を行い、7月29日にその開設計画が認定された。これにより同社は、新規割当てを受けた20MHzと現在使用中の30MHzを合わせた連続50MHzの周波数を用いた超高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+」の提供が可能となったと発表。


そこで2013年10月末に110Mbpsでサービスを開始する。その後「キャリアアグリゲーション」「256QAM変調方式」「8×8MIMO」といった高速化技術を導入して行くことで4年後の2017年には下り1Gbpsを超える超高速モバイルブロードバンドサービスの提供を目指すとしている。

■既存のWiMAXとWiMAX 2+両サービスが使える端末も登場
サービスエリアについては、既存のWiMAXサービスエリアにWiMAX 2+のエリアを重ねる方式で拡大する。端末についても既存のWiMAXとWiMAX 2+の両方が利用可能な端末を提供する。また両対応端末ではWiMAXとWiMAX 2+両サービスのシームレスな切り替えが可能になるという。なお既存WiMAXを利用中のユーザーも引き続きサービス利用が可能だ。

現在携帯各キャリアのLTE通信サービスは、75Mbpsから100Mbps超えへと変化し、WiMAXの下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbpsでは、利用の不満はないが携帯キャリアと比較すると数値的に不利であった点は否定できなかった。ただ、WiMAXの最大のポイントは「ノーリミッツ」で帯域制限がないことだ。毎月一定額を払えば、何GBダウンロードしても一定額で、なおかつ最大40Mbpsでの通信が維持される。LTEのように決まった容量以上になると突然、128Kbpsに速度制限されることがない。そして複数台でWiMAXに接続できるWi-Fiルーターなども豊富に用意されている。

■サービス提供開始の10月末が待ち遠しい
UQは、2009年に既存WiMAXサービスの提供を開始して以来、国内のモバイルブロードバンド市場のプレーヤーとして。またオープンモデルによる仮想通信事業者(MVNO)の拡大やWiMAX端末の多様化、また、利用制限や追加料金が無い料金プランなど、ユーザー本位のサービス提供によって、今年6月末には累計契約数が422万に達している。WiMAX 2+のサービス開始によって各キャリアのLTEプランは変更を余儀なくされるかもしれない。最大110Mbpsで複数台接続が可能、そして帯域制限もなく、将来は下り1Gbps超が予定されている。こうした様々な条件を考えると非常に魅力の高いモバイルネットワークサービスになるだろう。

次世代サービス「WiMAX 2+(「ワイマックスツープラス」)」について
UQコミュニケーションズ

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