日本HPが21.5型サイズの液晶を採用したオールインワンPC風のAndroid端末「HP Slate21」を発表した。おもな仕様は21.5インチのフルHD対応のIPS液晶にプロセッサーはNVIDIAのTegra 4、OSはAndroid 4.2を採用している。オンラインサイトによる直販のみだが4万円前後という低価格が魅力で9月上旬の発売を予定している。この据え置き型のオールインワンPCのようなAndroidタブレットはどんな用途に使えるのだろうか。



■バッテリーを搭載せずAC電源による駆動
HP Slate21は、Androidタブレットながらバッテリーを搭載していない。そのため利用するにはAC電源からの電源供給が必須だ。このため、一般的なタブレットのように手で持って動き回って使うのは無理だ。重量が約5kgと重いので、片手で持って使うような方法も現実的ではなく、基本的に液晶一体型PCのように据え置き利用を想定している。

スタンド部分はVESAマウントに対応する


机に置いて使う場合、付属のスタンドを使う。このスタンドは15度から70度まで自由に角度を変えられる。たとえば複数人で使う場合はなるべく寝かして使い。一人でじっくり使う場合は立てて使うといったことが可能だ。

タブレットなので光学式センサーによるタッチ操作にもちろん対応しているが、USB接続のマウスとキーボードも付属しており、マウスによる操作や、ハードウェアキーボードによる文字入力も可能だ。

一般的にオールインワン型のWindows 8パソコンは5万円から10万円程度で販売されている。同社のオールインワン型Windows 8マシンは6万円台からだが、これを下回る約4万円での販売を予定しており、パソコンと比べるとかなり安い。

もちろん、Windows 8搭載パソコンとはOSが異なるため、使えるアプリなども違うし、Tegra 4はAndroid系では最先端のプロセッサーではあるもののx86系のプロセッサーと直接比較することはできない。

Androidということで、パソコンより操作が簡単で価格も安いため、一般的にはリビングに置いて家族で気楽に使うネット端末として使うのが適していそうだ。メールのチェックやWebの閲覧、動画再生といったことならこの製品でも十分にこなせるだろう。

■VESAアームと併用して個人使いの端末に
ただ個人的には別の使い方をしてみたい。筆者は就寝前に、寝ながらタブレットを胸の上に置くなどして使用しているが、この製品を寝ながら使用するのは約5kgという重さがネックになり使いづらい。

寝ながら視点が届き、なおかつ画面操作ができる位置に持ってくるためにはVESAマウントがおススメだ。このSlate21は、VESAマウントに対応しているためVESAアームに接続しベッドサイドに固定すれば、手に持つことなく寝ながらでもインターネット端末として使える。

もちろんそのまま寝てしまっても、VESAアームのおかげで端末が落ちてくることもない。Slate21をベッドルームに置くことで、さらにズボラな生活に磨きがかかりそうだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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