テレビ好きにとって、最近のHDDレコーダーの高機能化はうれしい限りだが、ここ数年動画配信サービスを行うIT系企業ではなく、テレビ局本体が自社の番組動画をネットでオンデマンド配信するようになってきた。こうしたサービスが進むことで見たい番組をいつでも見れるという番組録画の価値は薄れつつある。
しかし、BSなども含めるとネット配信している番組は限られるし、番組ごとに料金を支払わなければならないといったコストの問題がある。そうした点では、いつでも好きな番組を見るなら番組を録画できるHDDレコーダーを導入するのがコスト的にもおススメだ。そこで最新のテレビ録画環境を調べてみた。今回は全録機などに力を入れている東芝をキャッチアップする。
■国内大手メーカーで録画に特に力を入れている東芝
東芝はまるごと録画機能を「タイムシフトマシン」として何機種か展開している。単体で機能するレグザブルーレイのDBR-M490や、テレビと一体化し対応HDDを取り付けるとタイムシフトマシンになるレグザZシリーズなどがある。
レグザブルーレイDBR-M490の場合、HDD容量は5TBでタイムシフト用の6チャンネルをまるごと録画できる(最大17日分)。さらに通常録画用に用意されている3つのチューナーのうち2つをタイムシフトにできるので、最大で8チャンネルを同時にまるごと録画設定することが可能だ。液晶テレビのZ7シリーズの場合、対応のHDDを接続することで6チャンネルの同時録画が可能になる。
東芝製品に限らないが、同時録画できるチャンネル数は基本的に地デジとなる。DBR-M490の6つあるタイムシフト用チューナーの内、BSデジタルなどを録画できるチャンネル数は半分の3チャンネルだ。また、まるごと録画としているが、システムメンテナンスに設定した時間の1時間は録画できない。深夜や早朝など、自分が視聴しない時間帯を設定できるが、完璧に全番組を録画できるわけではない。
液晶テレビのレグザZ7シリーズにもDBR-M490のようなタイムシフト機能を外付けHDDを取り付けることで利用できる。純正でテレビのデザインに合わせたUSB HDDや、バッファローやアイ・オー・データ機器製のZ7シリーズの動作確認済みHDDが販売されている。
DBR-M490は、録画時間を延ばすために、録画の際に画質を下げて録画するモードがあるが、Z7シリーズは放送画質そのままでしか録画できない。このため、DBR-M490は最長で17日間録画できるが、Z7シリーズで6チャンネルを6TBのHDDで録画した場合、約5日(120時間)になる。DBR-M490は、USB HDDを増設することで録画時間をさらに延ばせる。
これ以外の機能としては、録画中の番組を初めから再生できる追いかけ再生や、自分が視聴した番組を元におすすめ番組を提案してくれる「ざんまいプレイ」機能などもある。
今回の中では、専用機のDBR-M490は専用機と言うこともあり、録画時間も長く機能も豊富だ。テレビに機能が内蔵されているZ7シリーズはお手軽に利用できるものの、機能は専用機ほどではない。録画の機能だけを考えるとDBR-M490を選ぶのが賢い選択と言えるだろう。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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液晶テレビのレグザZ7シリーズにもDBR-M490のようなタイムシフト機能を外付けHDDを取り付けることで利用できる。純正でテレビのデザインに合わせたUSB HDDや、バッファローやアイ・オー・データ機器製のZ7シリーズの動作確認済みHDDが販売されている。
DBR-M490は、録画時間を延ばすために、録画の際に画質を下げて録画するモードがあるが、Z7シリーズは放送画質そのままでしか録画できない。このため、DBR-M490は最長で17日間録画できるが、Z7シリーズで6チャンネルを6TBのHDDで録画した場合、約5日(120時間)になる。DBR-M490は、USB HDDを増設することで録画時間をさらに延ばせる。
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今回の中では、専用機のDBR-M490は専用機と言うこともあり、録画時間も長く機能も豊富だ。テレビに機能が内蔵されているZ7シリーズはお手軽に利用できるものの、機能は専用機ほどではない。録画の機能だけを考えるとDBR-M490を選ぶのが賢い選択と言えるだろう。
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