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左からNexus 7、iPad mini、Iconia W3-810 |
Googleの7インチタブレットNexus 7がアップデートし高解像度化された。9月に発表されると噂される次期iPad miniは、Retinaディスプレイになるのではないかと言われており、期待に胸をふくらませている人も多いだろう。
スマホ以上に大きな画面のタブレットは解像度が高くなると文字表示がきれいになるし、画像もきれいに見えるようなる。HD解像度以上に高解像度化されたほうが画面を広く使えるのだ。加えてタブレットでは解像度以外にも重要なポイントがある。それが縦横の比率のアスペクト比だ。7インチから8インチ程度のタブレットは多数登場しているが画面サイズや解像度に加えてアスペクト比も考えて製品比較をすることをおススメしたい。
■Nexus 7(2013)とiPad miniの画面を比べてみる
Androidタブレットのアスペクト比(縦横の比率)は、16:10であることが多く、動画などには適していて、iPadシリーズの4:3は写真や文章などに適しているようにも思える。実際は画面サイズとの関係もあり、そう単純ではない。
たとえば最新のNexus 7(2013)の画面サイズは7インチで、本体サイズは200mm×114mm。iPad miniの画面サイズは7.9インチで本体サイズは200mm×134.7mm。実際の画面サイズはNexus 7は150mm×93mm、iPad miniは160mm×120mmほどとなっている。
16:9のHD動画を視聴すると、iPad miniもNexus 7も上下に黒帯が表示されるが、Nexus 7よりもiPad miniの方が長手方向の画面サイズが大きいので動画も大きく表示される。デジタルカメラの画像など静止画は4:3が多いが、この場合も写真を全画面表示した際、画面全体に表示されるのはiPad miniのような4:3のディスプレイを持つタブレットだ。16:10のアスペクト比だと全画面表示時に画面が黒くなってしまう部分が出てしまうのである。
■Android端末で4:3画面を持つタブレット
Androidは16:10のアスペクト比だけではなく、iPad miniと同じ4:3の製品もある。例えば、日本エイサーのIconia A1-810だが、こちらはiPad miniとほぼ同じ画面サイズで、解像度も同じだ。この製品は、マンガロイドZという愛称で電子ブックに適した商品として展開しているように、画面サイズの関係で、紙ベースの従来型コンテンツの視認性はよい。
iPad miniやIconia A1-810とほぼ同等の8.1インチ液晶を採用した、日本エイサーのIconia W3-810もある。スペック上の表記は8.1インチでiPad miniの7.9インチとほぼ同じだ。しかし、こちらの解像度は1280×800ドットで16:10のアスペクト比だ。このため、画面サイズは173mm×108mm程度とiPad miniよりもさらに横長になっている。ちなみにHD動画がiPad miniより大きく表示される。
■アスペクト比と使用目的を合わせて判断すべし
このように同じようなスペック上の画面サイズでも、実際の見た目はかなり異なる。どれがいいかは一概には言えないが、動画視聴が多いのか、Webブラウズや静止画を扱うことのほうが多いのかといった目的に合わせて最適な本体、画面サイズを総合的に考慮して選択するようにしたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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