昨日「Windows8をビジネスに組み込め! 日本マイクロソフトがSurfaceを法人向け販売」で日本マイクロソフトがSurfaceを法人向けに発売することを発表したが、この発表会では10月にリリースされるWindows 8.1の紹介も行われた。OEMメーカーにはRTM版の配布が始まっているようだ。当初は8月中に発表されるはずだったが10月にずれてしまった。

Windows 8.1はWindows 8の改良版で、Windows 8から無料でアップデート可能。Surfaceはもちろん、Windows 8のパソコンなどからアップデートできる。今回は主に企業向けのWindows 8.1の概要にとどまったが紹介されたアップデート内容を紹介しよう。

マイクロソフトでは、Windows 8.1は不都合の修正や新機能を含めたWindows 8のアップデートという位置づけとしている。今回紹介された新機能としては

■Windows 8.1の新機能
・起動したらWindows 7などと同様にデスクトップ画面が表示されるモードを追加。
・デスクトップ画面にWindows 7までにあったスタートボタン的な機能のスタートチップを追加。
・スタート画面を企業内などのポリシー設定で固定化し、組織内で同じ物を使えるようになった。
・RTも含め、VPNクライアントを実装。各種モバイルデバイスへの対応強化。
・Miracastなどの最新テクノロジーの対応強化。




さらに、Windows RT 8.1のビジネス向け新機能については

■Windows RT 8.1のビジネス向け新機能
・Outlook 2013 RTの追加。
・VPNクライアントを実装。
・MDMソリューションのサポート。
・ワークプレースへの参加。
・デバイスの暗号化。


が紹介された。



Windowsの利点である、既存の周辺機器をそのまま使えることをアピールするため、Windows 8.1ベースで作られたPAYGATEのPOSシステムのデモも披露した。カフェで注文を受け、クレジットカードで決済するまでの流れを、バーコードリーダー、クレジットカードリーダなどをSurface RTとBluetoothで接続し、専用端末のような使い勝手で利用できることをデモ。

特定アプリしか動作できなくするアサインドアクセス機能を使えば、Surfaceを組み込み機器のように使えることなども紹介している。法人向けではWindows 7の需要も高いようだが、リリースも近くなっており、最新OSを普及させたいマイクロソフトからWindows 8.1の詳細が順次公開されていくようだ。ちなみに、日本マイクロソフトはWindows 8は「ウィンドウズ・エイト」、Windows 8.1は「ウィンドウズ・ハチテンイチ」と呼んでいる。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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