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いよいよCEATECも残すところあと1日、最終日は混雑が予想されると思うので、昨日に引き続きオススメの見どころを紹介しよう。CEATECで初公開されたものではないが、今回出展されてていた中から、将来注目の技術や登場が望まれる技術をいくつか紹介しよう。
すぐに実用化するわけではないものの、将来採用されればおもしろくなりそうな要素がふんだんに詰まった技術などの出展もある。そんな中からわかりやすいものをいくつかピックアップした。
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■「蓄電」ではなく「発電」する電池
ロームが水素を使った燃料電池を紹介している。燃料電池として水素は取り扱いが難しいことから、エタノールなどを使った燃料電池を開発している企業は多い。ロームの燃料電池は水素化カルシウムを使用し、水と反応することで水素を発生させ、発電する仕組み。
この燃料電池で使う水素化カルシウムは粉末状にした物で、独自の技術を用い樹脂で固め、水と反応しても水素が急激に発生しない仕組みになっている。
これ以外にもいくつかの安全対策により、水素を利用した燃料電池ながら安全性を確保している。価格や量産化の時期などは、自治体などでの実証実験などを経た後決まるとのことだ。
燃料電池は各社が開発しているが本格的に消費者向けに普及している製品は存在していない。このロームのシステムが数年後に普及して、いつでもどこでも発電できる環境が整うことを期待したい。
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■気分はまさにマイノリティ・リポート
アスカネットがエアリアル・イメージング・プレートという、画面が空中に表示されているように見えるディスプレイを出展している。映像が空中に浮かんでいるように見えるので、ジェスチャーセンサーと組み合わせると、実際に触って操作しているような感覚を得られる。もちろん、手には感触はないが、手の位置に合わせてエアーを送るなどすれば触っているような感覚にもできるようだ。
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SF映画のマイノリティ・リポートでは、コンソールの役目をしていたが、現実的な使用に落とし込まないと、実用化は難しい。そこでこの技術では、視聴位置が制限され1人しか見ることができない点を利用し、ATMに利用するデモを出展している。操作内容を他人に知られることなく、タッチパネルに直接触れることもなく、ATMを操作することができるというデモになっている。
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■照明の新しいカタチ現る
微細加工技術を応用して個性的な照明を実現する技術をオムロンが展示している。照明は一般的にLEDなどの蛍光体をそのまま光源として使うだけだが、微細加工技術を利用して光を制御し、今までになかった個性的な照明を表現できる技術だ。電子機器などにこの技術が採用されると印象的な製品になりそうだ。他にも、液晶表示のスイッチ上部に特殊なレンズを配置し、液晶パネルが浮き上がって見える技術なども出展している。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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