ITとサッカーを中心に世間で話題の情報も表示された例


NECパーソナルコンピューターが、パーソナライズされたニュースを表示するWindows ストアアプリの「My Time Line」を一般公開した。今回提供されるこのアプリは、Windows Storeで無償提供され、NEC製品だけでなく他社製品を含めWindows 8/8.1およびRTマシンで利用できる。


NECに限らず、日本の主要パソコンメーカーの製品には、自社製品専用に開発されたりカスタマイズされた各種アプリ(独自アプリ)がプリインストールされている。各社の独自アプリは、自社製品にプリインストールされることが基本であり、その該当モデルだけに提供されることが一般的で、同じシリーズでも古い機種や他社製品には提供されるようなことはなかった。


■製品の差別化にもつながる独自アプリ
一般的に日本メーカーのパソコンは、プリインストールソフトや独自アプリが豊富なのが特徴だ。動作の安定性といった点でこういったソフトを嫌う人もいるが、最近はこの手のソフトが原因で動作が不安定になることはほとんどなく、パソコンを購入したらすぐに様々な事に活用できる方が便利と感じる人も少なくない。

そこで、日本のパソコンメーカーではオリジナルのソフトや誰もがほしがるMS Office系アプリをプリインストールすることなどで、ハードウェアだけでなく、中身での差別化もはかっている。NECでも自社製品用に各種専用アプリなどをプリインストールしているが、今回のMy Time Lineでは自社製品へのプリインストールに加えて、Windowsストアでの無償提供も始まる。

My Time Lineは、ユーザーごとにカスタマイズされた各種ニュースを表示するWindows Storeアプリだ。同じようなサービスはWebサービスなどとして何社かから提供されているが、My Time Lineの特徴は専用アプリなので、Windows 8.1のタイルインターフェイスと同じような使い勝手で利用できる。

また、コンテンツの提供元を提携している25社65サイトに絞っているため、信頼性の高い情報のみが表示される、その中で自分の関心のある分野に加えて、世間で話題になっている重大ニュースなども表示されるといった特長がある。

Facebookと連動させることで、情報がよりパーソナライズされていく


今回から一般向けにも提供されるバージョン2では、Facebookとの連動機能や検索機能などが追加された。これにより、より自分の関心のある分野がより絞り込まれるようになった。従来のNEC製品では旧バージョンがプリインストールされていたが、新しくなったバージョン2では従来のNECユーザーもWindowsストアを通じてアップデートすることで新機能が利用できるようになる。

このアプリは、アプリを利用して情報を閲覧すればするほど、履歴情報などから情報がパーソナライズされる。しかし、他のアプリなどを利用した場合、このアプリに情報が反映されることはないのが残念だ。今後のアップデートで、他のアプリとの連携強化などに期待したいところだ。

こうしたアプリが人気になれば有償で高機能版などが提供されるようになるかもしれず、これがNECの新事業として成長していく可能性もあるわけで、こういったNECのハード以外の新しい試みがどうなっていくかにも注目したい。

My Time Line

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

デジ通の記事をもっと見る
PC業界全体による取り組み開始 個人向けWindows XP搭載PCからの買い換えキャンペーン
スペックや性能だけで決まるわけではないタブレットの価格
スタンド内蔵のレノボ「Yoga Tablet」で利用できるマルチモードとは
未来のエンジニアを目指せ!インテルがQuarkを搭載したGalileoの国内展開を正式発表
ASUS新製品登場 3-in-1パソコンなど、トランスフォームコンセプトは健在