東芝が国内メーカーでは初めてとなる8インチのWindowsタブレット「dynabook Tab VT484」を発表した。国内メーカー初であり、すでに海外メーカーからは何機種か発表されている。今後も国内外問わず多数登場してくるようだ。

タブレットは、iOS、AndroidやWindowsなどの搭載OSとディスプレイの画面サイズ、解像度といった違いを除き、どの製品も似通ってしまうため、他社製品との差別化が必須となっている。今回の「dynabook Tab VT484」は、国内メーカーでは初となるが、それ以外の差別化ポイントを見てみよう。



まずは基本スペック
まずは、dynabook Tab VT484の基本スペックから見て行こう。液晶サイズは8インチで、解像度は1280×800ドットとなり、他の8インチ製品と同じだ。ハードウェアの特徴としては、バッテリー駆動時間が他機種より長めの11時間となっている点だろう。このため厚みは11mm、重量が445gと若干他機種より厚く重くなっている。

基本スペックではCPUにインテルのAtom Z3740 (1.8GHz)、メモリーは2GBで、すでに先行して登場したWindowsタブレットと同程度。内蔵ストレージは32GBと64GBモデルが用意される。

東芝製品の差別化ポイントは、ハードウェアというより内蔵ソフトに比重が置かれている。一般的にはOfficeありと、Officeなしモデルにわかれていたりするが、東芝製品は基本的に全てOfficeが搭載されているのがポイントだ。基本はOffice Home & Businessで、下位モデルにはOffice Personalが搭載されている。

これ以外には全モデルに、Androidタブレットにも搭載されている「TruCaputure」、「Skypeらくらくナビ」などの東芝製品オリジナルソフトがプリインストールされる。さらに、上位モデルに限られるが、「Skype録画アプリ」、「PaintShop Pro」、「PC引越しナビ」、「RZ Suite Express」など多数のアプリが搭載されている。

TruCaputureはホワイトボードの内容をデータ化出来る東芝オリジナルのソフトだ。また、Blu-rayレコーダーの再生や持ち出しが出来るRZ Suite Expressなどは、デジタル家電事業もある東芝ならではの機能と言えるだろう。
もちろん、サポートは国内メーカーゆえのかゆいところに手が届く充実したサポートを受けられる。ただ他社品と比較すると純正のケースやキーボードが用意されていない点は残念な部分だ。

代わりにといったわけではないが純正キーボードではないが、2013年12月末までに購入すればBluetoothキーボードをもらえるキャンペーンが行われている。以上、同社としてのWindows搭載タブレットの1号機となるト「dynabook Tab VT484」。今後の展開次第だが、ソフトウェアやサポートなどでを見る限り、現状では他社にはない魅力を持つ製品になっているといえる。

dynabook Tab VT484

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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