ソフトウェア業界の業績が回復基調にある。

背景は、企業システムの中核を占めてきたOS(基本ソフト)であるWindows XPのサポート期限切れが近づいたことによる更新需要、タブレット端末やクラウドサービスの導入が進んでいること、消費税増税にともなうシステム更新など、さまざまである。

注目企業を追ってみた。

■大塚商会の動向
大塚商会<4768>の1~9月期経常利益は238億円(前年同期比9.7%増)。中核事業は、システムインテグレーション、「たよれーる」(サービス&サポート)、「たのめーる」(カタログ通販サービス)の3つで、販売・開発・サポートまでをワンストップで提供しているのが特徴だ。

ビジネス環境の変化に即したサービスを心がけており、最近も、ビジネスシーンで標準となっているPDF文書のセキュリティを強化するサービスを始めた。文書に対し、閲覧期限の設定やログの取得、任意のタイミングでの文書無効化などのオプションを設定できる。通常なら、各パソコンに高価なソフトウェアをインストールしなければ不可能な機能を安価に提供する。

また、サイバーステーションと提携して、タブレット端末向けの業務ソリューションの開発・販売促進で合意。業務用途でも利用が増えているタブレット端末を使ったソリューションを充実させ、競争力向上を図っている。

株価は昨年11月以降、安定した上昇トレンドを継続中。現在、押し目形成中で仕込み場といえそうだ。

■オービックの動向
オービック<4684>の4~9月期純利益は90億円(前年同期比32%増)。統合基幹業務システムである「オービック7」の販売が好調だったほか、金融機関向けの融資関連システムの販売が堅調だった。

今後は、消費税率引き上げに伴い、目玉商品である「奉行」シリーズのアップデート需要が見込まれる。旧製品は税率が固定されているため、最新版が必要になるためだ。3月に向け、顧客の混乱を避けるため、サポート人員の増員も検討している。また、Windows 8に対応した最新版は、同OSのタッチ操作にも完全対応する。タブレット端末の普及に備え、アップデート需要はおう盛なものとなろう。

株価は75日移動平均線を下値支持線とした、安定的な上昇トレンドを形成。直近も75日線がサポートした格好となっており、ここは絶好の仕込み場といえそうだ。

■上記2社の株価に注目
ソフトウェア業界にとって、これだけの好調要因が重なることは、ここ数年はなかったことだ。

まさに「上げ潮」といえる状況で、これに乗った企業への注目を忘れずにおきたいところである。両社の株価動向に大いに注目してみたい。

(小沼正則)

※投資の判断、売買は自己責任でお願いいたします。

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