![]() |
Inter BEE 2013 |
4Kテレビは世界中で普及が始まろうとしているが、今のところ4K対応コンテンツは映画以外にほとんど存在しない。そこで『ライター石井英男の家電レビュー ソニー4Kテレビのフラッグシップ「KD-65X9200A」』でも触れているように大手企業は4K対応コンテンツを用意し、4Kテレビのデモ映像として使用したり、Blu-rayの映画などを4Kにアップコンバートする超解像技術を謳うなどしている。
しかし、一般ユーザーが日常的に視聴する4Kのコンテンツが増えなければ、3Dのような一時的なものとして終わってしまう可能性がある。11月に行われた放送機器の展示会「Inter BEE」では各社が4K関連機器などを出展しており、4Kコンテンツ制作環境はそろいつつあるようだ。一方で、その次の8Kはまだまだ課題も多いという。
■4K時代の幕開けだったはずの2013年
あと1か月ちょっとで2013年が終わろうとしているが2013年1月にアメリカで開催された家電ショーのCESでは、日本や韓国などテレビ関連メーカー各社が4KのフルHDを超える解像度の液晶テレビを多数出展し、全世界で4Kの普及が始まろうとしていることがはっきりしたはずだった。
しかし、4Kテレビで表示していた内容は一部大手を除き、デジタルカメラで撮影したタイムラプス画像が目立つ程度で、4Kコンテンツが不足していることが、その時点ですでにはっきりと表面化していた。それから10か月後に開催されたCEATECで、4Kテレビというハードは本格的に普及へ向けて進んできていることが各社の出展内容で明らかだったが相変わらず4K対応コンテンツが圧倒的に少ない問題は解決していなかった。
4Kテレビを生かすには様々な環境が整う必要がある。テレビ自体は、すでにHDMI 2.0で4Kコンテンツの入力に本格対応できるようになった。今後4Kコンテンツの配信がどうなったとしても外部入力から4Kコンテンツを表示できるので、現時点で対応機器を購入した人が無駄な投資になることななさそうだ。しかし、対応コンテンツが増えないことには4Kであるメリットは現在のところないのだ。
11月に日本で行われた放送機器の展示会のInter BEEでも、これまでの流れ通り各社が4K対応機器を出展していた。しかし、ようやく4K対応コンテンツを作れるカメラやモニター、それに編集や伝送などの放送局などに必須な機器でも対応製品が多数登場していることが判明、これらの機器の普及がすすんでいけば4K対応コンテンツ自体は徐々に増えていきそうだ。
一方で4Kの次と言われている8Kのほうはカメラなどの対応が一部で始まっているものの、まだ技術的な課題も多い。今後数年のうちに4Kと同じように撮影や編集、モニターなどの環境が整うわけではないようだが、各社4Kの先に8Kを見据えている状況となっている。
4Kの普及における対応コンテンツの少なさを、きちんと学んでいれば8Kコンテンツを充実させてハードと一緒に提供しようということになると思うのだが、果たしてそうなるかは、数年後に判明することだろう。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook
■デジ通の記事をもっと見る
・AndroidやiOSタブレットにどこまで対抗できるか? インテルがUltrabook & 2-in-1体験イベントを全国で開催
・これぞノートPCの原点!基本機能を向上させ22時間駆動を実現した東芝の新・dynabook
・最新Bluetooth機器事情ヘッドセットが地道に進化
・初の国内メーカー製8インチWindowsタブレット「dynabook Tab VT484」
・純正のオプション類が豊富なデルのWindowsタブレット「Venue Pro」
あと1か月ちょっとで2013年が終わろうとしているが2013年1月にアメリカで開催された家電ショーのCESでは、日本や韓国などテレビ関連メーカー各社が4KのフルHDを超える解像度の液晶テレビを多数出展し、全世界で4Kの普及が始まろうとしていることがはっきりしたはずだった。
しかし、4Kテレビで表示していた内容は一部大手を除き、デジタルカメラで撮影したタイムラプス画像が目立つ程度で、4Kコンテンツが不足していることが、その時点ですでにはっきりと表面化していた。それから10か月後に開催されたCEATECで、4Kテレビというハードは本格的に普及へ向けて進んできていることが各社の出展内容で明らかだったが相変わらず4K対応コンテンツが圧倒的に少ない問題は解決していなかった。
4Kテレビを生かすには様々な環境が整う必要がある。テレビ自体は、すでにHDMI 2.0で4Kコンテンツの入力に本格対応できるようになった。今後4Kコンテンツの配信がどうなったとしても外部入力から4Kコンテンツを表示できるので、現時点で対応機器を購入した人が無駄な投資になることななさそうだ。しかし、対応コンテンツが増えないことには4Kであるメリットは現在のところないのだ。
![]() |
4K関連のワークフローが整いつつある |
11月に日本で行われた放送機器の展示会のInter BEEでも、これまでの流れ通り各社が4K対応機器を出展していた。しかし、ようやく4K対応コンテンツを作れるカメラやモニター、それに編集や伝送などの放送局などに必須な機器でも対応製品が多数登場していることが判明、これらの機器の普及がすすんでいけば4K対応コンテンツ自体は徐々に増えていきそうだ。
一方で4Kの次と言われている8Kのほうはカメラなどの対応が一部で始まっているものの、まだ技術的な課題も多い。今後数年のうちに4Kと同じように撮影や編集、モニターなどの環境が整うわけではないようだが、各社4Kの先に8Kを見据えている状況となっている。
4Kの普及における対応コンテンツの少なさを、きちんと学んでいれば8Kコンテンツを充実させてハードと一緒に提供しようということになると思うのだが、果たしてそうなるかは、数年後に判明することだろう。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook
■デジ通の記事をもっと見る
・AndroidやiOSタブレットにどこまで対抗できるか? インテルがUltrabook & 2-in-1体験イベントを全国で開催
・これぞノートPCの原点!基本機能を向上させ22時間駆動を実現した東芝の新・dynabook
・最新Bluetooth機器事情ヘッドセットが地道に進化
・初の国内メーカー製8インチWindowsタブレット「dynabook Tab VT484」
・純正のオプション類が豊富なデルのWindowsタブレット「Venue Pro」