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レノボが8インチのWindowsタブレット「Lenovo Miix 2 8」(ミイックス・ツー・エイト)を発表した。同社のWindowsタブレットしては、コンシューマー向けに投入していた「IdeaTab Miix 10」と同等のシリーズの最新機種となる。
8インチ液晶を搭載し、CPUはインテルのAtom Z3740を搭載する。すでに同等の製品は国内で3社から発表されており、ライバル製品に対しどんな差別化ポイントがあるのかが気になる。この機種の差別化のポイントは、ズバリ本体の薄さおよび、重量の軽さとなる。
■日本市場に対して豊富なラインナップを用意するレノボのタブレット
レノボは国内市場に純粋なタブレットとして、Windowsタブレットの「ThinkPad Tablet 2」や「IdeaTab Miix 10」を投入している。Andoridタブレットは「Yoga Tablet」や「IdeaTab A2107」、「IdeaTab T1000」と多数のタブレットを投入している。数多くのタブレット製品を擁するレノボであるが、今回の8インチ液晶Windowsタブレットは、レノボとして初めて投入するカテゴリーの製品となる。レノボは現在同社製品のブランド名の改変期となっているが、この製品ではIdeaTabブランドは付かない。
各社からMiix 2 8と同じインテルのAtom Z3740(Bay Trail)を搭載した8インチWindowsタブレットの発表が相次いでいる。各社の製品を比較すると、全て同じCPU、同サイズの液晶を搭載しているため、PCとしての基本機能や性能ほとんど同じとなっている。
基本的な部分が同じでも、ストレージの容量、バッテリー容量などでスペック上違いも出せるが、そうした点は誰しもが考えるわけで結果として同じような製品になってしまっているのが現状だ。
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レノボのAndroidタブレットとの比較。右がMiix 2 8 |
■ライバル機より薄く、そして少しだけ軽い
その中で、今回発表されたMiix 2 8は厚みが8.35mmで他社の10mm前後と比べると1割程度薄く、重量は350gで他社の400g前後と比べて1割ほど軽い。この重量の差はレノボの400g台のIdeaTabなどと比べてもはっきりとわかるもので、外資系でも価格だけでなくテクノロジーを売りにした製品と見るといい。価格は32GBモデルが42,800円程度、64GBモデルが47,800円程度で12月6日に発売する。
スペック上のバッテリー駆動時間は10時間で、他社品と比べると比較的短い。これらの駆動時間の差はカタログ値であり、実際にどれだけ違うのかは横並びで比較する必要があるが、どれもタブレットとしては十分な駆動時間を持っていると言える。
その他の差別化点としては、レノボ独自のソフトウェアがいくつか入っている点だ。例えば、顔認証ソフトのVeriFace Proが64GBモデルに搭載されている。このソフトはカメラを使って一瞬でログインできるソフトだが、セキュリティレベルが何段階かに設定でき、瞬きなど顔を動かさないと認証されないレベルにも設定できる。
海外モデルとの違いでは3G通信対応機種や128GBモデルは日本では投入されず、純正のカバーも日本では販売されない。
Windowsタブレットで重量と薄さにこだわる人におススメできる良い製品となりそうだ。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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Lenovo
2013-12-06