先日、『NVIDIAのTegra 4を搭載した7インチAndroidタブレット「ZOTAC TEGRA NOTE 7」』でも紹介したようにNVIDIAのTegra 4を搭載した7インチタブレットZOTAC Tegra Note 7が発表された。

NVIDIAのTegra Noteプラットフォームを採用したAndroidタブレットで、NVIDIAの各種テクノロジーに対応しているのが特徴となる。ゲームやカメラ機能、サウンドなど特徴はいくつかあるが、NVIDIAが今回の製品で特に注力して紹介していたのがペン入力への対応だ。

ペン入力が可能なタブレットなどは少なくないし、特に対応していない製品でもタッチパネル対応のスタイラスペンを利用すればペン入力自体は可能だ。精度などを求めるなら静電容量式のペンを採用したモデルを選べばいいが、静電容量方式は画面側のセンサー、対応のペンが必要になり高コストとなる。


■NVIDIA DirectStylusテクノロジーで驚きの書き心地
ZOTAC Tegra Note 7はNVIDIAのNVIDIA DirectStylusテクノロジーを利用することで、静電容量方式ではないタブレットと通常のスタイラスペンでも、静電容量式と同等の書き心地を実現している。

価格をみると、東芝のTegra 4を搭載し静電容量式のペンに対応したREGZA Tablet AT703は8万円程度だが、このZOTAC Tegra Note 7の予想市場想定価格は25,800円(税込)と通常の低価格Androidタブレットと同等になっている。

REGZA Tablet AT703は手書き入力にこだわり、液晶表面のフィルムや専用のペンなど含め完成度が非常に高いハイエンドのタブレットだ。手書き入力の品質はREGZA Tabletが現時点でトップクラスである。今回のZOTAC Tegra Note 7は、REGZA Tabletほどではないが、これに近い品質のペン入力を低価格ながら実現しているところがポイントだ、

書道家の涼風花さんも満足する品質


ZOTAC Tegra Note 7はスタイラスペンを本体に内蔵しており、ペンを本体から外すとスクリーンショットなどが簡単に行えるメニューが表示されるなど、ハードウェアレベルでペン入力に対応している。実際の書く動作から画面に表示されるまでの遅延、スムーズな線の対応など、ペン入力で必要な点はほぼ問題ないレベルで実現している。

ペン入力は、キーボード入力やタッチ入力などを補完する機能として注目されているが、実用に耐えうるかと聞かれると求めている機能が個々に異なるため、マウスやキーボードとの置き換えという意味では難しいと答えざるを得ない。そんな中で、25,800円という一般的なAndroidタブレットの価格で、現在の高級機と肩を並べることが可能なトップクラスに匹敵するペン入力機能を備えたこの製品は注目に値するといえるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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