銀座の歌舞伎座の近くに誕生したギャラリー「ArtGalleryM84」は、銀座四丁目にこの春オープンし、大いに盛り上がっている銀座の新名所「歌舞伎座タワー」の裏に、若いアート作家が集う拠点としてたたずんでいる。

同ギャラリーは「アートを展示する場、鑑賞する場、購入する場」としてだけではなく、その先にある「アートを楽しみ、アートを通じて自己表現をしたい人々が気軽に集える場所」まで目指している。

そんなArtGalleryM84だが、作品展の様子や出展作品を、記録として残したいとの想いから、これまでギャラリーで開催してきた作品展の内容を写真集(電子書籍)としてkindleストアから出版してきている。その写真集はamazon.co.jpで購入でき、展示作品をスマートフォンやタブレットで、いつでも楽しめるようになっている。また作家自身がポートフォリオや展示作品の資料としても利用することが可能だ。

その同ギャラリー、2013年12月1日(日)に吉田雅美(よしだまさみ)氏の写真集「吉田雅美写真展“DANCE”」を出版した。現在kindleストアで購入可能になっている。


■一本の脚が魅せる様々な表情を感じられる珠玉の作品集
今回の写真集は、雨の日の夕暮れ、家路へ帰る人、デートに向かう人、人々が行き交うさまざまな場所で、一本の脚がいろいろな表情を醸し出している。見てもらいたいのは脚の表情、シルエットの美しさもさることながらどういったシチュエーションなのかがリアルに伝わってくる。

雨の夕暮れは、写真撮影におよそ不向きで通常は避けるシチュエーションとなる条件であるが、敢えてそれに挑戦したことで、独創的な作品を生み出していると言えよう。

作品に映し出される脚は、一本の脚にフォーカスし、もう一方の脚は大きくぶらすか、消し去っており、あたかも一本の脚が街の中のスポットライトでダンスをしているようにも見える。ネオンの反射と雨に路面が奏でる光のハーモニーの中で、この上なく美しい一本の脚が見る者を魅了する作品と言えるだろう。

吉田雅美氏からの一言
雨の日の夜って、あまり撮る人がいないと思うのですが、そこを逆手にとって、雨の夜にしか撮れない写真を撮ろうと思って取り組んだのが始まりです。雨が降った地面に光や人がきれいに反射しているのを見て、最初は建物や街を歩く人を撮っていたのですが、もっと動きが欲しいと思うようになり、家路を急ぐ人々の脚がまるでダンスのステップに見え、それをテーマにしました。
写真家吉田雅美(旧姓東雅美)


吉田雅美(よしだまさみ)氏略歴
1977年 兵庫県生まれ。
1999年 近畿大学法学部卒業
2008年 神戸の「波止場写真教室」に通い始める。木下アツオ氏に師事。

主な展示
2010年 御苗場vol.7関西
2011年 NEXTGENERATION東雅美写真展「DANCE」,リコーフォトギャラリーRINGCUBE,東京・銀座
2013年 吉田雅美写真展「DANCE」,ArtGalleryM84、東京・銀座

受賞歴
2010年御 苗場vol.7関西レビュアー賞(RINGCUBE/BGALLERY) 受賞


ArtGalleryM84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作家から直接購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

■写真集概要
名称:吉田雅美写真展"DANCE"「Kindle版」
頁数:45頁
FileSize:5812KB
価格:1,000円(税込)
著者:吉田雅美
発行所:ArtGalleryM84
発行人:橋本正則
発行所住所:京都中央区銀座四丁目11-3ウインド銀座ビル5階
販売元:AmazonDigitalServices,Inc.
販売先:amazon.co.jp


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吉田雅美写真展“DANCE”
吉田 雅美
Art Gallery M84
2013-12-01