ちょうど1年前の記事「北米で使えるLTE! 速度もコストも快適なプリペイド式ネット接続サービス」でアメリカのベライゾン・ワイヤレスが提供している4G LTE Mobile Hotspot、いわゆるプリペイドのLTE対応のモバイルルーターを購入し、アメリカ滞在中に使用したことをお伝えしたかと思う。

4G LTEのエリアでは全米一を自負していることもあり、ラスベガスで行われるCESの期間中も安定していたし、通信品質が日本に比べて低いアメリカにしてはかなり快適に利用できた。1年に数回程度のアメリカ滞在でも、数年間使用するなら本体代金の約1万円を支払っても他の通信サービスよりお得と試算していた。しかし、1年後に再び使用しようとしたのだが、再契約自体が簡単にできなくなっていた。

■端末のロック解除に手間取る
このプリペイドのルーターの本体代金は販売店によっても異なるが100ドル程度、日本円で約1万円。契約プランはいくつか用意されており、データー通信量が最大3GBの場合で、月に60ドル(約6,000円)となっている。利用する月だけ料金を支払えば、本体料金含めても、ローミングや日本から海外仕様のルーターをレンタルして持っていくよりも安くなるはずであると計算していた。

筆者の場合、前回購入した2013年1月から約1年ぶりに、このルーターを利用することになる。当然ながら1年前に利用した1か月間のプリペイド契約は切れている。なんとオンラインでの再契約はできないようなので、ベライゾン・ワイヤレスの店舗に出向き「契約が切れてしまったが、再度使いたい」と申し出ると店員が早速契約手続きをしてくれた。

■なんとロック解除にかかる日数は5日間
しかし、それから店員による手続きが全く進まない。契約終了から時間が経ち、端末がロックされてしまっているためで店の他の店員がヘルプしてくれても手続きを進めることができなかった。最終的には店舗では解決できない案件を相談する社内の専用窓口へ問い合わせることとなった。

その際に購入場所などを聞かれたりしたのだが、その結果、端末のロックを解除するには5日かかるので、5日待つか、新しい端末を買うかという選択肢を提示されてしまったのである。5日も待っている余裕はない。それでは滞在中にネットが利用できなくなってしまうので、仕方なしに99.99ドル支払い新しい端末を購入することにした。

ロック解除に時間がかかる古いルーター(上)と新たに購入した新しいルーター(下)


ここで容易に想像できるのが新しい端末を購入してもまた長期間使用しないでいれば、同じように端末ロックがかかりすぐには使えない状況になるのでは? ということだ。以前購入した店舗は家電量販店のBestBuyだったためにロック解除に5日間を要するということで、購入した店舗の違いで今回のようにロック解除に時間がかかる場合とかからない場合があるというのだ。

そして今回はベライゾン直営店舗での購入なので、同じようにロックがかかっても解除に5日間もかかることはなく、すぐに解除できるとのことである。購入した店舗によりロック解除の手順が異なることがわかっていれば、事前に手続きするなりしておけば良かったわけだが、すったもんだした挙句、新規で端末購入まで含めて全ての手続きを終わらすまでに約1時間もかかってしまった。

端末購入をして再利用しようと考えている場合、今回のようなケースに陥ってしまうと、余計な出費になる上に時間も無駄に浪費してしまうことになるため十分ご注意いただきたい。

今回学んだことは

1)ベライゾン・ワイヤレスは契約が終了ししばらくすると、端末がロックされる
2)ロックの解除には最大で5日間かかることがある
3)ロック解除の手間が購入した店舗によって異なるので直営店で購入すべし


今回のようなトラブルに遭遇しないためには、端末の購入を安いからと家電量販店で購入するのではなく、携帯電話キャリアの直営店頭で店員に相談してから購入することをおすすめしたい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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