ラスベガスで開催される家電ショーのCESが開幕直前だ。開幕前に恒例となっている各社の新製品をお披露目する「Unveiled」というイベントが行われる。ここでは比較的規模の小さなメーカーが、様々な工夫を凝らした新製品を関係者に紹介する。

もちろん出展される中にはLenovoやLGエレクトロニクスなどの大企業や、アメリカでは有名なメーカーも新製品や新サービスを紹介するが、展示の中心になっているのは日本では聞いたこともないような比較的規模の小さな会社ばかりだ。これらの企業はスマートフォンやタブレット関連で、どのような新製品を展示していたかを簡単に紹介しよう。

折りたたみ式ACプラグを内蔵したiPhoneケース


スマートフォン関連の周辺機器はここ数年で様々な製品が登場してきているが、単純なケースやバッテリーなどではなく、より工夫を凝らした製品が多い。

例えば、ケースの裏面に太陽電池を搭載するAscentの「Solar EnerPlex」。これだけでフル充電をするのには力不足だが、電源のない場所で緊急用の通話などにはとりあえず使えるくらいまでは電源供給できる性能があるという。

また、通常のバッテリー内蔵ケースに見えるが、折りたたみ式ACコンセントプラグを搭載し、ケースに装着した状態で、コンセントに差してそのまま充電が行えるようなProngの「PocketPlug」といったユニークな製品が展示されている。

テニスラケットに取り付けるZeppのセンサー


スマートフォンやタブレットは世界中で本格的に普及し始めており、これらを利用することが前提の製品もあった。例えば、ヘルスケアやスポーツなどの分野では、モーションセンサーなどを腕やスポーツ道具などに取り付け、スマホやタブレットとBluetooth経由で通信し、データを表示するような製品とサービスだ。

腕などに取り付ける万歩計のようなすでに存在していたセンサーも多いが、テニスラケットにセンサーを取り付るZeppの製品のようにこれまでのスポーツやヘルスケアを一新するような製品もあった。もちろんスポーツに活用できる製品は以前からあるが、センサー技術、アプリ自体の改良などで年々機能が向上しているようだ。

ほかにセキュリティ分野の展示も多かった。自宅の各種センサーやカメラ、ライトなどをスマートフォンやタブレットで遠隔操作するようなソリューションをLowe’sなど、いくつかの会社が紹介していた。

例えば、誰かが来たときにスマートフォンに通知したり、録画した内容を遠隔で操作し、誰が来たのかわかるようになっていたりする機能が提供されていた。また、家の明かりの点灯状況がわかるようなソリューションもあり、アメリカではいくつか実際にサービスが始まっているとのこと。

他にも様々な新製品があるが、今回の各社の展示内容からは、スマートフォンやタブレットの今後のさらなる成長を見据えて、単純な周辺機器ではなく、これらをフル活用するための応用製品やサービスに各社が力を入れていることがよくわかる内容になっていた。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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