東芝のChromebook


CESの記事でも紹介したが、GoogleのChrome OSを搭載するクラムシェル型のノートパソコンが「Chromebook」だ。日本では東芝が海外でこの市場に参入する。日本では2014年に入ってGoogle Play上にAcerのChromebookが、一時的ながらも近日発売と表示されたことが話題となった。現在その表示はなくなって、本当に発売されるのかどうかわからない。Chromebookは場合によっては2万円程度で販売される機種もあり、日本での注目度も高まっているようだ。


つい先日、過去最高の売り上げを達成したと報道されたマイクロソフトだがパソコンの販売状況はスマホやタブレットの影響で、売り上げが伸び悩んでいると言われている。Chromebookが販売されているアメリカ市場では、WindowsパソコンはChromebookの影響も受けていないとは言えないようだ。Chromebookが存在しないためタブレットが日本でのパソコン販売に影響を与えている。これがChromebookとなると世界のパソコン市場に影響を与えている製品ジャンルの1つになっている。

Chromebookの見た目は、ディスプレイとキーボードがついた従来型のノートパソコンと同じだ。価格は場合によるが2万円程度から5万円程度まで、中心となっている製品は3万円あたりのものとなる。CPUは、一般的な低価格ノートパソコンと同じインテルのCeleronを使用している機種もあれば、スマートフォンやタブレットに使われるARMベースのCPUを使用している機種もある。

内部ストレージは16GBのeMMCなど、一般的なWindowsパソコンに比べると非常に少ないが、オンラインのストレージを使うのを基本としている。価格が安いだけありWindowsパソコンよりも基本的なスペックは低いが、低くても十分利用できるOSが載っているのがChromebookの利点でもある。

日本では新品の低価格Windowsパソコンは、5万円程度の製品が見つかればラッキーだが、アメリカでは5万円前後の低価格パソコンは以前から量販店で多数販売されていた。低価格なChromebookの価格はそれを大きく下回るため、低価格パソコンを探している連中がChromebookに飛びついているというわけだ。

OSは先述したようにGoogleのChrome OSだ。マイクロソフトのWindowsではないので、Windowsアプリは動作しない。しかし、Googleが提供しているWebブラウザのChromeでWebサイトの利用や、GoogleのGmailなど含め各種サービスが利用できる。

Chromeブラウザーで動作する各種アプリが提供されているが、これらももちろん利用でき、インターネットに繋がずにオフラインで使えるアプリも用意されている。メールやり取りやSNSの記事更新といったインターネットの基本的なことは可能だし、作成した文書をプリンターで印刷することもできる。

パソコンの利用目的がインターネット関連に限定されているなら、Windowsパソコンではなく、Chromebookを選んでも十分実用に耐える状態になっている。そうしたニーズのユーザーにとって、Chromebookは選ぶべき選択肢となる要素を秘めていると言えるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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