Windows XPのサポートが終了するのと同時にOffice 2003のサポートも終了する。マイクロソフトのように各種ソフトのサポート期限を明確にし、その告知も含めて情報公開している会社は、そう多くない。サポート期間を明確にせず、最新バージョンが出たら古いバージョンのサポートは事実上終了しているソフトの方が実は多いのだ。

Windows XPのサポート期限切れを、契機に自分が利用しているソフトのサポート期限がどうなっているのかを見直すことをおススメしたい。


Windows XPの後継として、Windows 7を選ぶ場合もあるようだが、6年後の2020年1月14日にサポートが終了する。Windows 7が一般発売されたのは2009年10月で、発売から約10年で全てのサポートが終了する。
これをわかった上でWindows 7にしている場合がほとんどだろうが、これ以外の普段使用している各種ソフトのサポート期間はよくわからない場合が多いだろう。

そもそも、サポート期間を明確にしているソフトは実は珍しい。マイクロソフト以外でサポート期間を明確にしているのは、例えばアドビのPDFソフトのAcrobatなどがある。AcrobatやAdobe Readerはリリース日より5年間をサポート期間としている。

2008年6月にリリースされたAcrobat 9やAcrobat Reader 9は、2013年6月26日にサポート期間が終了した。その後の、Acrobat X(10)は2010年10月に発売されたので、2015年10月にサポート終了。最新バージョンのAcrobat XI(11)は2012年10月にリリースされたので、2017年10月にサポートが終了する。企業向けでは例えばオラクルはサポート期限を明確にしているが、このようにサポート期限を明確にしているのはセキュリティリスクが高くユーザーも多いソフトだ。

Acrobat XI(11)は2012年10月にリリースされたので2017年10月にサポートが終了する。


それ以外のソフトの多くはサポート期限を明確にしておらず、最新バージョンが出た後は通常の不都合修正もされなくなることがほとんどだ。なおAcrobat Readerは過去に深刻な脆弱性が発見されたことがある。そうした経緯もあり、サポートに関しては、メーカー自身も注意深くなっているため、詳しい対応をしていると考えることもできる。

繰り返すがフリーソフトウェアなども含め、普段自分が使用しているソフトのサポート期間がわからない場合がほとんどだと思われる。そして古いソフトの場合は事実上サポートが終了していると思ったほうがいい。
もしもメーカーのサポートサイトが用意されているのであれば、自分が利用しているソフトに関して定期的にサポート状況を確認しておきたい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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2012-10-26