先日、レノボより4Kディスプレイを搭載するハイスペックなゲーミングノートパソコン「Lenovo Y50」が登場した。4Kに対応しているノートパソコンとしては、東芝の「dynabook T954」が先行、「Lenovo Y50」はそれに続く製品となる。



普及モデルのLenovo Y50とは異なり、東芝の製品は同社の最上位機種という位置づけだ。4K解像度でありながらも比較的手頃な20万円程度で販売されている。今回発表されたLenovo Y50は、東芝品よりも5万円安い15万円程度となっている。そこで今買える4Kノートパソコンの2モデルを比較してみたい。

4Kディスプレイの解像度は3840×2160ドットの解像度で、従来はフルHDよりも高精細だったRetinaディスプレイ搭載のMacBook Proの2560×1600ドットをはるかに超えた解像度となっている。このため、高解像度画面をサクサク動かせるだけのビデオメモリー量や高いグラフィック秒が性能が求められる。

そのために東芝のdynabook T954はGPUにAMD Radeon R9 M265Xを採用。いっぽうのLenovo Y50はNVIDIA GeForce GTX 860Mを採用と、いずれも高性能なGPUを搭載している。どちらも高いパフォーマンスの製品を採用しており、4K表示性能や品質に不足はないと考えていいだろう。

■外部ディスプレイへの4K出力は?
ノートPCで2つ以上のディスプレイに表示するマルチディスプレイを実現するには、外部ディスプレイを利用する必要がある。4K出力が可能であれば、広大なデスクトップ領域がもう1つできる。東芝はその中でも積極的にHDMIでの4K出力に積極的に対応しているメーカーで、dynabook T954も4K出力に対応している。Lenovo Y50は外部出力は4K非対応で1920×1200ドットとなる。

メモリーやストレージは、どちらも8GBで1TBのハイブリッドHDDを搭載。
CPUはdynabook T954はCore i7-4700HQで、Lenovo Y50はCore i7-4710HQ。周波数の違いは2.4GHzと2.5GHzで、Lenovo Y50の方が高いが、ほとんど体感差はないだろう。

使い勝手に大きく影響しそうなのがLenovo Y50は光学ドライブを搭載していない点。その代わり、Lenovo Y50は外付けBlu-rayドライブが付属している。光学メディアを頻繁に使うなら、光学ドライブを内蔵するdynabook T954の方が利便性は高いだろう。

ソフトウェア面では、Microsoft Office搭載モデルが用意されているのはdynabook T954のみだ。これ以外に超解像技術の「レゾリューションプラス」機能のような、4Kの映像に関連するソフトも多いのはdynabook T954となる。ハードウェアスペックとしては光学ドライブの有無が大きく異なるが、これ以外はほとんど変わらない。

■最後はやはり値段
20万円と15万円の差を考えると4Kディスプレイに対応したノートパソコンをより低価格に入手できるのはLenovo Y50となる。価格は高くなるが、東芝製品の方が4K関連を生かしたソフトが多いため、動画や写真で4K解像度をより活用したいならdynabook T954の方が適している。5万円差をどう見るかにかかっていると言えるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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